左右の足の大きさの違いと、靴の売り方についての疑問

右足の膝の半月板の軟骨が傷んでます、と整形外科で言われて、数日後に勧められたウォーキングシューズを売る靴屋を訪問した。 足の大きさをレーザー計測機で正確に測って呉れる。 データも見せて貰って、それに従って靴を選ぶ、という寸法だ。 そこで気が付くのは、左右の足のサイズの違いだ。

足長(これで靴のサイズを決める)が、

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足が258.6mm、

左足が252.3mm、

その差が、6.3mm。 

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右足の方が、0.5cm以上、大きい訳である。

レーザー計測した左右の足のサイズ

さて、そこから、靴選びに移るのだが、店員さんは当たり前のように、大きい右足に合わせて靴を勧めてくる。 店員さんのおすすめは、右足に合わせて、26.5mmだ。 結局、逆らわずに、そのサイズで歩きやすいビジネスシューズを買った。

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さて、ここからが本題だ。

左足にとっては、5mm以上の大きさの差があるから、本来なら、右足は、26.5cmに合わせ、左足は26cmに合わせて選ぶべきなのだろうと思う。 しかし、靴の流通システムは、右足と左足、セットで販売、ということになっているから、左右の足が、1サイズ以上違っていても、大きい方の足に合わせて購入する以外に、選択肢が無い場合が殆ど、ということになる。

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足に問題があって、整形外科医に勧められて、ピッタリして歩き易い靴を買いに来た、僕のような者には、本来なら、右足も、左足も、ピッタリのサイズの靴を選んで与えるのがあるべき姿なのではないだろうか。 靴の流通システムが、左右でセットになっている、というのは、製造・流通側の都合に合わせたものに思える。

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そういう片足だけでの販売が、出来ないものだろうか、と思って、検索してみると、こんな記事を見つけた。

www.trims.co.jp

記事は、2012年4月25日のもので、それ以外には目立った記事が無い。 10年前で、後続の記事が無い、ということは、この記事の会社も、もう止めちゃったのかもなあ、と思って、取り上げられている「あゆみシューズ」という会社のサイトを覗いてみると。

まだ、ちゃんと、片足ずつの販売を続けているようだった。

www.tokutake.co.jp

お年寄りとか、足の不自由な方に向けた、靴屋さんのようだ。 親切で丁寧なサービスが感じられるウェブショップで、これは、歳を取ったら、お世話になりたいな、と思わせるようなお店だった。

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しかし、僕が疑問に思ったのは、通常のジョギングシューズやビジネスシューズ、作業履等、長い時間、激しく使われる靴の、左右の大きさが違うものを片足ずつ販売出来ないのか、ということなのだ。 レーザー計測するほど、精密に顧客のデータを取るのに、結局、売るのは大きい方の足に合わせた、お仕着せの左右同サイズの靴、では、せっかくデータを取っても、余り意味が無いように思える。

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例えば、両足同サイズで買ったら、少し安く買えるけれど、左右違うサイズでも、購入可能、なような仕組みを作れば、足の悩みを抱える人は、減るのではないだろうか。 これは、もしかすると、ヤフオクとか、メルカリで、靴の片方を売るビジネスを開始する、チャンスなのかも知れないなあ、と思いながら、ちょっと考え込んでいる。