「投げ銭」文化の拡がる土壌が整ってきた

友人のFacebookエントリで気づいたのだが、Twitterが、投げ銭機能を実装しようとしているらしい。 まずは米国のユーザから、らしいが、日本でも展開して欲しいものだ。

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その記事の下の、関連リンクで気づいたのだが、実は、インスタグラムには、日本でも使える投げ銭機能が既に昨年末から実装されているらしい。

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何故、私が、投げ銭というものにこだわるのか。 

今までのブログエントリでも時々書いてきているが、今の、「物質の移動」に、コンテンツへの報酬を含めた文化の仕組み、というのは、いずれ破綻する、と思っているからだ。 このデジタル時代、いかなるコンテンツであろうと、理論上、人は複製し、ただ乗りすることが可能である。 

それを防ぐ為に膨大なコストを掛けて対策を打つより、コンテンツが自由に手に入るようにしてしまって、そのコンテンツを味わった、利用した、役に立てた、という人々が、相応の報酬を支払う、それが常識であるような文化を作り出すことが、人類の未来を明るくする、と信じているからである。 読ませないように防御するより、どんどん読んで貰って、味わって貰って、役立てて貰って、お志のお布施を貰うようにするのが、正解なんじゃないか、と考えるからである。

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例えば、2000円の本を、私が、ブックオフで古本として、200円で買ったとすると、その本の著者には、一切、報酬は支払われない。 儲けるのは、ブックオフ社だけ、である。 しかし、その本を読んで、非常に良かった、と感じた私が、例えば、100円を著者に投げ銭して上げられる仕組みが整っているとしたら、心置きなく送金をして、著者に対して「又、次回作を楽しみにしてますよ」と伝えることが出来るのである。

そうなれば、物理的な書籍でなく、自炊されたPDFだろうが何だろうが、役に立ったと思たら、送金して上げる、ということで、電子版の書籍が今より多く出回るようになるかも知れない。

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いずれにせよ、物理的な書籍を売ることで、利益を得る出版社と書店のビジネスモデルは、崩れつつある。 特に、子供向けの物理書籍の良さを否定するものではないのだけれど、大人になって必要とする書籍の保管スペースを確保する為に、膨大な費用を支出しなくてはならないのは辛すぎる。 いずれ、バーチャル本棚の構想についても、エントリを書こうと思う。