打ち水の効用とは?

ここ数年、暑い夏の日に打ち水をするのが、一つの趣味のようになってしまっている。 風呂の残り水を、如雨露でアスファルトの路面に撒いて、あっという間に乾いてゆくのを眺めるのが結構好きだったりする。 しかし、本当に打ち水は効果があるのだろうか? 却って湿度が上がって蒸し暑くなるだけなのではないだろうか? などと疑問も持っていた。

そこで、打ち水の効用について、ちょっと調べてみたら、こんなサイトがあった。 このサイトでは、太陽の日射の熱量を主に計算しているが、僕が知りたいのは打ち水によって気化熱が路面から奪って行く熱量である。 で、更に探してみたら、気化熱の計算にまで踏み込んだ記載を発見。 一平米あたり1リットルの散水を行うことで、温度は2度低下、三菱総研の計算では東京での電力消費量は4%削減という予想だそうな。 

調べた結果に元気を得て、昼ごろ1回、夕刻1600頃1回、合計70リットルを打ち水した。 暑い時で、比較的暇な時は、もっとマメに4回位水を撒いて、風呂の残り水をほぼ空っぽにすることもある。 それで撒布される160リットルを、家の前面の道路の面積で割ると、ほぼ平米当たり2リットルの打ち水となるが、温度が一日を通じて4度低下するとはとても思えない。 結局、一時的に温度が下がっても、太陽光の巨大な熱量に対しては、殆ど無力なのではないかとも感じる。