放送大学

日本が世界に誇っても良い(と思う)歴史或る通信制大学。 1983年設立だから、2003年には創立20周年になる。 卒業生累積21,548名(2002/3時点)。 単なる通信教育ではなく、所定の単位を履修すれば、大学卒業資格まで取れてしまう、本物の大学なのである。

在学生が53,415人(2002/3時点)もいるのに、卒業生が一年で平均1,000名程しか出ないのは、やはり通信教育という強制力の弱い仕組みを使っている為、途中で挫折してしまう学生が多い、ということなのかも知れない。 実際、仕事をしながらの通信教育と考えたら、なかなか出来ることではない、とも思う。

しかし日本全国どこに居ても、或る程度の努力と熱意があれば、(あと勿論、勉学の能力も)大学を卒業出来る、というのは素晴らしいことだと思う。 講師陣も一流の先生が揃っていると思うし。(各々の専門分野は分からないが) 大学院課程も設置されているので、その気になれば、修士号まで取れてしまうのだから、素晴らしいと思う。

★一つだけ残念に思うのは、これだけインターネットが発展して来たのに、まだ授業が放送(テレビ、ラジオ)に限られていることである。 ブロードバンド時代のキラーコンテンツの一つとして、「教育」があると私個人は考えているのだが、是非、放送大学の授業コンテンツもデジタル化して、ネットで流すようにして貰いたいものだと思う。

ストリーミングで放送大学の授業が視聴出来るようになれば、大学の学生数や授業視聴者が増加し、大学の存在意義も高まる、と思うのだけれど。(そうなると「放送」大学じゃなくなるのか?)

20年前、就職した直後に、「しまった、もっと大学で真面目に勉強しておくべきだった」と痛感して、最初の放送大学入学要項を取り寄せたのに、忙しさに紛れて申し込めずじまいだったのを懐かしく思い出します。 

しかしこれからは生涯学習。 別に40代のオジサンだからって、勉強する必要が無い訳ではないし、ごく普通の態度で大学というものと付き合ってゆくような時代になってゆくのだろう。 その為にも、是非、放送大学のデジタル化、考えて頂ければ、と願う次第です。

2009/02/25 追記
今日気付いたのだが、ダイヤモンド誌のウェブ版で、不景気の時の大学院特集、というようなものがあり、トップバッターとして紹介されていたのが放送大学大学院だった。 学部と違ってキチンと試験もあるし、相当競争率が高い場合もあるようなのだが、自分向けにメモしておこう。


団体名
放送大学学園