サラリーマン金太郎

最近、本宮ひろしの「サラリーマン金太郎」を買ってきた。 まだ全巻は読破していないのだが、1巻〜30巻までは、金太郎がヤマト建設という二流の建設会社のサラリーマンとして暴走族上がりのアンチャンから上がってゆくストーリーだ。 最近開始された続編は、現状では3巻までだが、建設業界から視点を移して、国際金融の戦場に挑んでいる。

本宮ひろしに関しては、一貫してこういう大きなテーマを彼なりの漢(おとこ)の視点で描いていて、このサラリーマン金太郎はもしかすると彼の代表作の一つなのかも知れない。(少なくとも売れているんじゃないだろうか) 嫌いな部分も結構あるのだが、自分の感性に触れる部分もあって、全体的には好きだ。 筋書きの部分を彼がやっているのかどうかは、ちょっと疑問でもあるが、情報収集力もなかなかのものなのかも知れない。

建設業に関しては、元竹中工務店勤務の自分にも分かる会社名の付け方で、実に面白く読ませて呉れる。 長男にも読ませてみたい気がするが、どういう影響を与えるかなあ、と思うと、今年はちょっとやめておこうか、と。 しかし彼にも生きることの熱さ、みたいなものを感じて貰いたいとも思う。

ふと、ウィキペディアのページを読んでみたら、金太郎のヤマト建設での最終ポジションは総務部長だとか。 ちょっと僕と似ている。 まあ僕の最終ポジションがそこになるかどうかは、未だ分からない訳だが。

新編では、国際金融の部分は、ジョージ・ソロスとおぼしき人物と闘って、一応日本を守り切ったような状況になっているらしい。(この辺りは連載中) リアルタイムで読んでいないので、最近どうなっているのか分からないが、今後どういうテーマを立ててくるのか、楽しみでもある。 まあ、金太郎の人脈とかって神がかり的で、まさに御伽噺なのだけれども。(本宮漫画の欠点の一つは、この人脈の都合の良さ、かも知れない。 余りに都合良過ぎて、現実感が無い。)