春、最初の鶯を聞いた

朝、いつものように近所の四十瀬川公園を通り抜けて駅に向けて歩いて行ったとき、鶯の啼き声を聞いた。 今年初めてだ。 若い鶯なのか、時々つっかえる。 もしかすると冬の間啼かないでいると、年かさの鶯でも啼き方を忘れてしまうのだろうか? なんだか信長、秀吉、家康の「啼かぬなら・・・」シリーズの俳句のような。 

春になると、段々と様々な生き物が目に見える処に出てくるのが楽しみである。 皇居の御濠では、鯉が悠然と泳いで行くようになってきた。 冬の間は、殆ど動かずに水中に浮いたような状態だったのに。 水温が上がると、随分正直に活動量が変化するものだ。 白鳥や鴨は、もう暫くするとシベリアなどの北の大地へ飛び立って行く。 あとは亀が冬眠から覚めて泳ぎまわり始めると、本当に春が来たように思えるだろう。

猛烈に忙しい日々を駆け抜けるうちに、本当にあっという間に冬が終わり、春が来ようとしている。