電子秘書 Sandy

ネット上に仮想の秘書「サンディ」を侍らせ、会議のアポイントメントやToDo、連絡先の覚え書き等を、ほぼ口語体(但し英語)でポンポン投げておけば、キチンとそれらを憶えていて、適切なタイミングでリマインドして呉れる、という無料ネットサービス。

正式名称は「iwantsandy」、つまり「私はSandyが欲しい」ということで、本物の秘書が欲しいがそこまで恵まれていない人々に秘書(=アシスタント)に近いサービスを提供します、という意気込みを示しているらしい。 まず生涯に渉ってそんな幸運には恵まれる気遣いの無い私のような者に相応しいのではないだろうか?

登録すると、自分のメールアドレスから「Sandy」に連絡する専用のメールアドレスが与えられる。 そこに向けて、用件をメールで投げるわけだ。 システムが自動的に用件の内容と日時、依頼(予定設定、予定解除、アップデート、完了、削除、検索など)を切り分けて、記録したり、返事したりしてくれる。

まだ使い始めて数日なので、巧く使いこなせているとは言い難いと思うのだけれど、実に面白い。 ある意味では未来を経験しているような気分になる。 米国だと、携帯電話のショートメッセージでリマインダを送って呉れるらしい。 勿論、日本でも携帯電話メールを登録してあれば、同じようなことが可能。

ちなみに、Google Calender, Twitter, Jott 等と連動するらしい。 そちらも近いうちに試してみるつもり。 まだシステム的に発展途上なところもあるのだろうと思うが、近いうちにGoogle辺りが買収するんじゃないかなあ。 それともマイクロソフトYahoo!の替わりに?(そういえば、昔MS Office 2000を立ち上げると、PC画面に電子アシスタントが現れて、色々世話を焼いて呉れようとしたり、しませんでしたっけ?)

2008/12/06追記
今朝、メールで12/18でサービスを停止するとのこと。 どうしたのだろう、不況で資金の枯渇か?と思って調べてみたら、どうやらTwitter社がこのサービスを提供していた「Values-of-n」を買収したらしい。 まだ本当の意味で本格的に使い始めていなかったから良いようなものの、こういうことがあってサービスが止まったりすることを考えると、ある特定のスタートアップ企業に自分の情報を大量に預けるのも考え物だな、と思ってしまう。 今回、I want Sandyの場合は一般的な電子フォーマットで様々な情報はダウンロード出来るような措置は取られるらしいが。 Twitterは一応Sandyとの連携をやってみたりして、登録はしてみたのだが、殆ど使っていなかったけれど、もし電子秘書サービスがTwitter側で開始されるなら、今後はそちらの方をフォローしてみようかとも思う。 尤も、Twitter自身がFacebookによる買収の対象になっているらしいから、この分野の先のことは分からないけれども。