平塚の七夕

大抵の場合、平塚市といえば、即座に「七夕」と返ってくる位、平塚の七夕祭りは有名である。 今年2005年は7月6日から。(2004年は7月1日(木)~5日(月)まで。 2002年は、7月4日(木)~8日(月)だった。) 多分、土日は平塚の中心部は歩き難い程の人出になるに違いない。

平塚の七夕飾りは豪華さで有名で、7月上旬に平塚で使用された七夕飾りが、8月には仙台の七夕に転売されて再利用される、という噂がある位だ。(未確認なので、本当かどうかは知らないけれど)

毎年、飾りのコンテストで上位にランクされる滝沢カバン店や平田人形店等、凄い手の込んだ豪華さが圧倒的で、まぁ、毎年それらの飾りを観に行くようなものですね、私は。 今年は長崎屋が恒例の超大型恐竜ロボットを出展して呉れるかどうかも、注目。

七夕祭りというのは、そもそも七夕飾りの目を奪う豪華さが有名で、他にはダイナミックな目玉商品というものはあまり無い。 ねぶた祭りや、竿灯祭り、阿波踊りなんかとは、迫力の点でちょっと劣るのは否めない。 

祭りの実行委員会もその辺りは一生懸命、音楽や出し物で盛り上げようとするが、大体は皆、街を一巡り観て廻って、飲み食いして、出店で何かお土産を買って、それで帰っていってしまうような気がする。 何か、もう一つくらい、工夫が欲しいところだ。

平塚の中心部も段々に小売店が劣勢になり、櫛の歯が欠けるように、祭り当日シャッターの閉まった店舗があったりする。 平塚の街の元気を取り戻す為にも、何か祭りに新しい魅力を加えるよう、思い切った工夫をして貰いたいものだ、と思う。

一昨年(2002)は、例年より会場となる中心部の夜店出店密度を下げ、街路の所々にちょっと腰を降ろして一休み出来るような空間を設けてある。 逆に今まで夜店が並ばなかったようなエリアにも並んでいて、去年までとはちょっと違う雰囲気も。 ある意味で主催者の工夫がされている。 7/6(土)は晴れて、絶好のお祭り日和となり、多分皆大喜びだろう。 7/7も同様に好天に恵まれることを祈りたい。

7/7(日)も晴天に恵まれ、平塚にとってはまさに「天佑」の七夕であった。(私も初めて自分のキーワードを「本日のキーワード」に取り上げて頂き、感激。) 適度に風が吹いて、気持ちの良いお祭り日和だったと思う。 ただ、平塚育ちの家内に言わせると、最盛期の七夕では、国鉄平塚駅のホームに降りたっきり1時間もホームから動けない程の混雑だったそうだが、今は割とスイスイお祭りの会場まで歩ける。 楽しいことが色々出来てきて、必ずしもこの地域の人々全員がお祭りに浮かれ出る、という訳でも無くなってしまったのだろうね。 

2006/07/08追記
今年の平塚七夕への人出予想が260万人とか300万人とか新聞に書かれていました。 そんな凄い人出があるとはとても信じられない、そもそもそんなに人間が平塚の中心部に入れるものだろうか、と思って、極く荒っぽくですが、下記のような試算をしてみました。

(1)300万人の人出とすると、一人が祭りのエリアに2時間滞留すると考えると、「600万人時」の人出である。
(2)4日間の会期だから、一日平均すると150万人時の人出である。
(3)朝から晩まで12時間の祭り時間とすると、一時間平均で12万5000人時の人出である。
(4)ピーク時間が、平均の二倍の人出量だと試算すると、ピーク時には25万人時の人出があるかも知れない。
(5)一人当たりの路上の占有面積は、0.5m x 0.5m = 0.25平方メートルである。
(6)25万人が路上に居るとすると、必要面積は62,500平方メートルである。
(7)この面積は、20メートルの幅のある道路に換算すると、3,125メートルの長さに相当する。
(8)平塚の祭り会場周辺の道路等を全て合計すると、何となくだが、それ位ありそうに思える。

ということで、その「会期中の人出が300万人と予想される」という数字、有り得るかもしれない、と思い始めました。
一人が一時間に500円使ったとすると、この会期で30億円のお金が流れる試算になります。 いやはやお祭りってのはビッグビジネスであります。