早稲田大学

都の西北、早稲田の杜に、そびゆる甍は我らが母校。 早稲田大学の卒業生でない方でも早稲田の校歌を聞いたことのある方は結構いらっしゃるに違いない。 一学年1万人強の学生数
http://www.waseda.ac.jp/koho/...
と、日本で日大、東海大に次ぎマンモス校らしいから、石を投げれば早稲田に当たる、ってのもある程度納得が行く。

立派なOB・OGが多数輩出されているのも、人数が多い為だけでなく、120年を越える伝統と、校風に惹かれて、気骨のある人材が沢山集まったお陰かも知れない。 多分感心空間にも何人もいらっしゃるに違いない。(ま、一説には卒業しちゃうと大物にはなれず、中退が良い、という話もあるが)

高校から早稲田の付属校に在学し、卒業後もゼミでお世話になった五百井清右衛門教授やゼミ仲間と親しく付き合い続けている。 文字通り随分お世話になった、と思う。(勉強はしなかったけれどね)

さて、ここからは幾つか、苦言。

最近、早稲田の卒業生が集まると、いつも母校が元気ないんじゃない?という話題になる。 どうしちゃったの?と皆心配する。 何か、早稲田らしさの本質が薄らいでいるように、私だけでなく、皆が感じているように思えるのだ。

大隈重信の建学の精神「学問の自由」「清新な気風」「個性豊かな在野の学風」は、今、どうなっているんだろう? 正確な「建学の精神」を探そうと思って、早稲田のウェブサイトを探したんだが、トップページからは建学の精神へのリンクが無い。 入学希望者へのご案内が大きな顔してるが、早稲田の心意気はどうなってるんだろう?

学費が慶應大学より高いって話も聞く。 金持ちボンボンの慶應に対抗する早稲田、という図式はもう、通用しない訳だ。 一体、どうしてそんなに高額な学費を徴収しないといけない訳? 巨大教室に数百人の学生を詰め込んで拡声器で講義してるのに。 高給取りの教授陣の人件費か?

ところがどっこい、最近、早稲田の先生、学生の話題を昔ほどには聞かない。 インターネットでは慶應に水を開けられ、他の分野でも著名な先生がニュースに登場するということも稀だ。(エジプトの墓堀り、吉村先生位のもんか?)

学生達も、何となく昔のエネルギーと早稲田らしい反骨精神が薄れて、単に出来るだけ偏差値の高い学校に入りました、という感じの子が多くなっているような気もしたりするが、どうなんだろう? 一体何を為すべきか?人生を悩み、ありあまるパワーの処理に困りながら苦闘していた連中は何処へ行った?

少子化で、大学も生き残りを問われる時代。 頼むぜ、早稲田よ。 立派な校舎を造ることだけが大学を発展させる訳じゃない。 昔の名声だけに頼ることなく、今生きて早稲田を形作っている人達が、早稲田の名を未来へと担ってゆくのだから。 卒業生も社会で学校の名を辱めることのないよう、頑張るからさ。

★2003/06/04 早稲田OB/OG向けに生涯使えるメールアドレスの提供が始まったらしい。 http://tomon.waseda.jp/tomon-com/... 5年程遅い気もするが、今からでもやらぬよりはマシ。 評判が地に落ちつつある今だが、頑張れ。

2007/10/21
早稲田大学建学125周年だそうだ。 どんなものでも125年もの歳月を経て生き永らえるのは目出度い。 イベントとかあるのではないかと思うが、今日は足を運べず。 昨日の日経新聞夕刊は、あたかも早稲田大学にジャックされたような早稲田125周年記事・広告だらけだった。 こんなに宣伝・露出を行うこと自体に早稲田大学当局の危機感が現れているようにも感じる。(杞憂だと良いのだけれど) さて、次の大きな節目であろう建学150年には、私も73歳になっている筈で、生きているかどうか分からないが、その頃には早稲田はどうなっているのだろうか。

http://www.topuniversities.com/...