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資格・検定

未来が不確定な今、資格や検定が流行りである。 自分の力を客観的に評価して貰える、ということで、将来に不安を持つ人達が、検定・資格に期待を抱いているからだろう。 やり過ぎと思われるものも現れている。 京都検定ならまだしも、地方都市が観光振興の為に作ったような検定もあったりする。 

実用的な資格・検定では、自動車免許、簿記、秘書、英語、等が知られている。 資格に関しては権限者の区分によって「国家資格」「公的資格」「民間資格」等があるらしい。 又、業務範囲による分類では「業務独占資格」「名称独占資格」「必置資格」等があるそうだ。(詳細はWikipediaのリンクをご覧頂きたい)

しかし、私は資格・検定を「知識のモジュール化」として評価している。 様々な知識体系を、大きな単位(小学校卒業、中卒、高卒、大卒、等)で強制せず、もっと細かなモジュールの組み合わせとして国民の基本的教養として定義するなら、学校制度自体も根本的な改革が可能になるのではないだろうか、とさえ思うのだ。

例えば「小学校卒業」という知識階位認定は、6年間掛けて学校に通い、様々な学力以外の行動様式も含めて習得せねばならないが、実際に授業で習う技能・知識は、多分、もっと細分化してモジュール化出来るものなのではないだろうか? 例えば、漢字だったら、漢検漢字検定)がある。 文章の読解は今のところ検定を知らないが、やれると思う。 数学も数検(数学検定)がある。 理科検定もある。 地理検定も、歴史検定もある。 今、それが無くても、本気で検定制度を構築しようと思えば、殆どの科目は、簡単に出来る筈である。(勿論、ここでは集団行動や礼儀作法、人間関係能力等は除外されているが)

算数・数学も、更に細かく分けて「足し算・引き算検定」「九九検定」「つるかめ算検定」「旅人算検定」なんていう風に、小さな単位で検定と合格を構築してゆけば、子供達も自分が何が出来て何が出来ないのか、分かり易いのではないだろうか? それで、小学校卒業に必要とされる検定を全部クリアしたら、小学校の算数はアガリで、中学校の数学に挑戦開始、と。 そこでは「連立方程式検定」「因数分解検定」などが待っている、という訳だ。 又、これらの検定のコースは、全てオンラインで電子テスト化されるべきだろう。

学校卒業、という大きな単位の知識階位を受け取る為に、今、子供達は異様な程の時間と労力を費やしている。 しかし、こういう風に授業で習う知識を細分化して検定という形で整合性のあるモジュールにして受験し、合格を積み重ねてゆく、という風にすれば、少なくとも授業の部分は相当の改革が可能になる筈だと思う。 オンラインで知識を得て、オンラインで検定受験し、合格を積み重ねることが出来れば、知識・学力的には、仮に不登校であっても大学の教養学部レベル程度までなら到達出来る筈だと思う。

問題の一つは、様々な検定団体が乱立し、相互に互換性も整合性も無い検定を無闇に増やすことだ。 役人の天下り先として、資格や検定団体というのも有力な就職口の一つなのではないかと思う。 職業的な資格や検定は、ある程度そういったことが起こっても仕方ないのかも知れない。 しかし、学業の検定は、極力、単純な構造であって貰いたいものである。 例えば、大学の英語の授業は、英検1級に合格している場合は、無条件に免除。 数学も、数学検定に合格している場合には、無条件に教養課程の部分は免除、とか。

日本国政府も、そろそろ本腰を入れて、学校で教えたい内容の知識検定の小モジュール化と体系化に取り組んではどうだろうか? 今時、ネットに繋げない地方等存在しないのだから、全てオンラインで行えば良い。 数年掛けて優秀なチームに制作させれば、エキサイティングで子供達が夢中になるような知識コースウェアと、試験コースウェアが出来るに違いない。 子供達が自分のIDとパスワードでログインして、試験をパスして、合格してゆけば、どんどん先に進めるようなオンライン教材も、全国で共通に使うとすれば、開発費等安いものだろう。

勿論、資格制度や検定制度に馴染まないような内容のものも存在するだろう。 対人関係能力等はその最たるものかも知れない。 しかしそうではあっても、現在の学力の低下、公的教育の低迷に対して、資格・検定の有効利用は大きな影響を持ち得ると思われる。

美波さんのコレクション http://www.kanshin.com/collection/... に、同様のものがあったのに気付く。 まあ、私のこのKWはつながりは似たようなものだけれど、書いていることは、学校教育に関する苦言だったりするから、内容的にはかなり違うし、良しとしよう。

Yahoo! Japanで「Yahoo!インターネット検定」というのがあるが、これは民間検定という奴で、殆ど履歴書に書くような意味合いは余り無かろうと思われる。(履歴書の書いて人事担当者が評価しないようでは、さほど意味が無さそう。 しかし日本将棋連盟公認の「将棋段級位認定 四・五・六段認定試験」があるということは、その辺りの検定は、有意なものなのでしょう。