台風の重さ

台風11号がゆっくりと日本列島を横断して日本海岸に出た辺りで、今日のジョギングに出かけた。 折角の週末に走らないと、体重を定常状態に保てない。

ゆるゆると走りながら考えたのは、台風の大きさと重さ。 大体、空気は水の1/1000の重さだと考えて良い筈だから、1立方メートルの水が1トンであるなら、1立方メートルの空気は1キログラム。 1立方キロメートルの空気は、その1000 x 1000 x 1000 倍の 重さだから、1,000,000,000キログラム、つまり 1,000,000(百万)トンである。

台風の大きさは、良く知らないが、大きな台風だったら、まあ、影響を及ぼすエリアが1000キロメートル四方で、高さが10キロ位あると考えてみよう。 そうすると、容積は、10,000,000立方キロメートル。

上空に行くと、空気が薄くなることとか、台風自体が「熱帯低気圧」で、暖かいせいで比重が多分10%程度低くなっていること、等はこの際、無視してしまうと、百万トンの千万倍の重さだから、10兆トンか。 つまり、10兆トンの空気が動くのが、台風という現象の規模なのだ。

これが太陽の日射のエネルギーで引き起こされるのだと考えると、本当に気が遠くなるほど、太陽の送るエネルギーは大きいと言わざるを得ない。 何とか、もっと上手く利用出来ないものだろうか、と思う。

そんなことを考えながら走っていたら、1.5キロのコースを4周する予定だった3周目の半ばで、激しい雨が降り出した。 800メートル程を雨の中で駆け抜けたのだが、完全にずぶ濡れになった。 多分、生まれてこのかた、これだけびしょ濡れになるまで雨に打たれたのは初めてだろう、という位、全身の衣類が濡れた。 

さっきの計算には、台風の空気中に含まれる水分の増量分は含んでいなかったが、そのうち、もう少し詳しく推計をやってみよう。