セカンドライフ内で銀行破綻

Wiredの記事によると、セカンドライフ内で年利40%をうたって資金を集めていた金融機関が、破綻を宣言したらしい。 電脳空間での資金のやり取りながら、セカンドライフではリアルマネーとの交換が可能なため、実質的な消失金額は75万米ドルに及ぶとか。

身元不明の設立者による非公認銀行に、最大で10,000米ドルも預金する、というのは預金者側も投資行動がリスキー過ぎるとは思うが、それにしても、セカンドライフの仮想空間(電脳空間)には、米国とカリフォルニアの州法が適用される(ことになっている筈)という話は空虚に響く。 実際、開拓時代の西部のように、好き勝手が横行している今のセカンドライフ(そして類似の電脳空間)では、身元を証明することもなく、銀行(のようなもの)を設立して資金を集めることが可能なのだから。

通貨・貨幣そして金融機関は、「信用」をベースに存在し得ると思われるが、その信用(畢竟、人が何かを信じる心、ということになるだろう)が、電脳空間ではどのようにして醸成されて行くのだろう?

偶然かも知れないが、ITメディアの記事に「仮想世界がリアルワールドのエコノミスト採用」(ロイター)というのが出てきていた。 これも実に興味深い。

今、最も関心のある地域通貨・代替通貨の問題にも繋がってゆきそうな気がする。