ラックマウントのサーバ、ルータ類の資産管理番号の表示

ここ数年、色々なところで気付いてはいたのだが、ラックマウントタイプのサーバーやルータの中で、1Uとか2Uの薄型のものは、ラック正面から見える面を、殆ど全部、入れ替え型のHDDやら作動状態を示す表示灯やらで占領されていて、管理する為のインベントリーシールを貼る場所が見つからないものがあるようだ。

毎年一度位は、インベントリー確認で、バーコードをスキャンして存在をチェックしてゆくことが多いのだが、ラックにマウントされていて、前面にインベントリーステッカーが見えていないと、一体その機器が会社の所有機器なのか、レンタルなのか、そしてその番号が何番なのか、一見では分からないことになる。

どうしてもステッカーは貼らなくてはならない、となると、ラックの中に隠れてしまう、機材底面や上面、場合によっては側面に強引に貼り付けることになるが、それではステッカーの存在が視認出来ないし、バーコードをスキャンする為にいちいちラックを手前に引き出さなくてはならないとしたら、殆どバーコードスキャナを使う意味が無いほどの手間をかけてしまう。

この問題は、今後、4Uの中に11枚入れられる、なんて謳っているブレードサーバ等が使われるようになると、更に厳しくなって来るだろう。 ラックの前面から視認出来る機材の露出面積が本当に僅かになってしまうからだ。

最近話題の無線タグを使えば良い、という話になるのかも知れないが、今度は機材のどこに何が貼ってあるのか、視認しにくいかも知れない。 いずれにせよ、人間が取り扱う以上、人間の目で見て認識出来る管理ステッカーは、当分必要だと思う。

そこでふと思ったのが、最近コンビにで500mlペットボトル飲料に頻繁に用いられる張り出し形ステッカーである。 以前はステッカー全体が容器に貼り付けられているのが常識だったものが、現在では、狭隘なコンビニの店内での自己主張を補完するために、背中からのみ口のほうに向けて飛び出した形のステッカーが多く使われている。 勿論、この場合、購入して飲む時にはステッカーは剥がして捨ててしまうのだが。

この考え方を利用すれば、インベントリーステッカーより若干大きな合成樹脂の薄板の上面にインベントリー用ステッカーを貼り付け、マージンの部分の裏面に両面テープを張って1Uの機材の上面手前に貼れば、ラックに収納した後も、ステッカーが手前に飛び出していて、スキャンし易いのではないだろうか? 勿論、余り大きく飛び出していると剥がれやすくなるし、サイズや材質、粘着テープ等、工夫の余地は色々とありそうだが、試してみる価値はあるかも知れない。