新型コロナ騒ぎの中、ジョギングする時にはマスク着用が必要なのか

自宅勤務が長く続き、体調を整える為に、毎日のようにジョギングをしている。 夕刻、少し薄暗くなった時間帯に走り始め、軽く6kmほど走って上がる。 自宅の周囲の走り慣れたコースで、時折、通行人やジョガーとすれ違ったりする程度。

そんな状況で、マスクが必要とは思っていなかったのだが、ネット上で、マスクをしていないジョガーを蛇蝎の如く嫌う発言が目についたりして、気になって調べてみると、マラソンランナーでもある、京都大学iPS細胞研究所所長の山中先生が、ジョギング中のマスク着用を勧める発言をしていた。(山中先生の最高記録は、僕のたった1回のマラソン挑戦記録より、8分も速い) 自分が万が一感染していた場合に、周囲にウィルスを撒き散らすことになるから、という、割と単純な趣旨のご発言のようだった。

melos.media

山中先生は、新型コロナについても詳しく調べた上で、突っ込んだ発言を続けておられる方だから、それ相応に尊重せねばなるまい、と思った。

www.covid19-yamanaka.com

とは言うものの、自分が走っている環境は、殆ど人が居なくて、稀にすれ違ったり追い抜いたりする時にも、出来るだけ距離を置いての遭遇になるように気をつけているから、それでもダメなのか、と思って、もう少し調べてみると、マスク不要、という説を公開しているマスメディアサイトも存在していた。 こちらは、広島国際大の感染制御学の佐和章弘教授、山中先生より、更に、感染の専門家である。

主旨としては「必ずしも着ける必要はない。しかし、大きく息をするため、しぶきが周囲に飛ぶ危険性が散歩時より一段階上がるイメージは持ってほしい。単独で走るのが原則。複数人で同じコースを一緒に走るのはやめよう。」ということだった。 

僕自身のジョギングは、大きく息をする程には、ペースを上げず、静かに一汗かく、という程度だから、呼気に混じって唾液が外に飛ぶようなことは、有り得ない。

www.chugoku-np.co.jp

あとは、山中先生も書いておられたような、周囲に対しての、エチケットの問題もあるだろう。 そういった視点まで含めて、最も総合的に考察しておられるブログエントリ(note)を見つけた。八田益之さん、という方の記事だ。 主旨は以下の通り。

 

・感染リスクは「距離×時間×防御壁」の3要素で考えよう

・感染はツバ1滴でも起きる=マスク&手洗いが基本

・汗では感染しないと考えられている(現時点では)

・ただし3密環境では、近くに長時間いても感染

・濃厚接触=「1m以内×15分以上×マスクなし」だから

・外のランニングは「時間」要素だけで普通はセーフ

・「ランニング10m距離あけろ説」は医学的根拠がない

・「マスクして走ろう論」は科学よりもマナーの問題かな?

・人の少ない場所&時間を探すのがベスト

・「運動しないリスク」も考えよう

 

note.com

 

結論として、自分は、多分、今後も、夕方暗くなって人気が少なくなってから、マスク無しでジョギングすることを続けようと思う。 本物のマスクを着けたら、多分、苦しくて、却って危ないと思うので。 とは言うものの、実際に試さずにマスク着用ジョギングを否定するのも何だから、一度、明日は、マスクを着けて走り出して、感触を試してみよう、とは思う。

2020/05/11 追記

静かに、咳やクシャミ無しで、荒い息にならず、ジョギングするだけだったら、水蒸気と二酸化炭素だけの排出で、ウィルスは撒き散らさないんじゃないか、と思っていたら、どうやらそうではないらしい。 静かでも感染のリスクはあるのだな。

bit.ly

 マスクをして走るか、と思っていたら、中国で、マスクをして体育の長距離走して、死んだ子が3名、とか報道されている。 N95マスクして走るって、そりゃ、無茶だろう、とは思う。 自分で試しに走ってみて、不織布マスクですら、酸素不足でクラっとなって諦めた位なんだから・・・

www.yomiuri.co.jp