ユニクロで買物

ズボンに自転車の機械油で染みを付けてしまったので、新しいのを買ったり、擦り切れてきたシャツの替えを探したり、ということで、ユニクロに行った。 数ヶ月ぶり、久々である。 以前は異様な熱気に包まれて、混雑していた店内だが、昨今のユニクロ離れもあってか、一時の「国民服」とまで言われたユニクロの大流行も収まり、随分閑散としている。 勿論、オジサンから若者まで、色々な人が居るのだが、以前ほどの熱が感じられないのだ。

それでも、1,900円のシャツ2枚、二枚合わせて4,990円のズボン2本、4足で990円の靴下、一枚190円のバンダナ2枚(これは割高かも)を購入して、約10,000円だった。 結構安いもんだ。 マクドナルドのハンバーガーが外食の値崩れを惹起したのと同じく、ユニクロは衣料品の値崩れを起し、そしてその役割を終えつつあるのだろうか?

ユニクロは今、「中国での大量生産による低価格」と「個性的な製品の多品種少量生産」の間で悩んでいるように思えるんだが、僕の考えでは、そんなことは気にせず、大量生産による比較的品質の良いものを安価に販売出来るシステム」に、キチンと磨きをかけてゆけばよいと思う。 それがユニクロの真の強みだと思うからだ。

個性に関しては、ユニクロ製品を「原料」に使った、様々なアレンジを、先端的な生活者から募集して、パンフレットにして配ったり、雑誌で特集を組ませたりして、消費者が自分の才覚で平凡なユニクロ製品に味付けをする楽しみを覚えさせれば良いと思う。

例えば:

  1. シャツの胸にコンピュータ制御のミシンで自分の名前を刺繍
  2. ズボンやフリースに、自分の個性を表すワッペンを縫い付ける
  3. Tシャツ等に、ペインティングを施す
  4. 写真を衣類に貼り付けられるプリンタ用紙で、個性的なシャツ作成
  5. 手芸のトーカイ等とタイアップして、ユニクロ製品をベースにした作品のコンテストを実施
  6. ユニクロ製品を染める草木染めの教室の開催

下手にキース・ヘリングなんかの画像の権利を買い取って売りまくっても、結局は没個性になるだけなんだから、ここは「ユニクロは原料生産を行う第一次産業です!」位の思い切ったキャンペーンを打ってみてはどうか、と思うのだが。