職場での下着の着替え

暑くなってきて、朝、出勤した時点で、既に背中が汗でビショ濡れの状態である。 本当は、その時点で、まずは着替えたい。 

次に、一仕事して、事務所の外を歩き回って帰ってきたり、事務所で何かを運んだり、という肉体労働をすると、又、汗だくになる。

だから、最低でも、2枚は、下着のシャツの替えを持って出勤し、必要に応じて、着替えるようにしたいものだ。

今日は、うっかり着替えを持参するのを忘れてしまい、職場に置いてあった予備のシャツに着替えたいのだが、夕刻、歯科医院に行かねばならないので、その歯科医院に着いた時点で、汗だくになっていると予想され、その時まで、汗臭くない下着のシャツは温存せねばなるまい。

10年ほど前、浜松町駅から歩いて神谷町の事務所まで通勤していた時期があるのだが、その時は、シャツだけでなく、パンツも股引もびしょ濡れになるほどの発汗だったので、毎日、シャツ2枚、パンツ1枚、股引1枚を鞄に入れて通勤していた。

今も、夏の最中には、ターミナル駅から職場まで、1駅分は歩くので、本当は、パンツも股引も着替えたい気分だ。 

別に洗濯物が増えても、それほど生活費が高くなる訳ではないし、そうだ、明日から、そうしようかと思う。

男性は比較的簡単に着替えられるが、女性の場合はどうなのだろう。 化粧のこともあるので、僕のように、1日3回以上はお湯でざぶざぶ洗顔してさっぱりする、とは行かないだろうし、着替えも、そんなに気軽でないとしたら、気の毒なことである。

 

新型コロナで直接対面コミュニケーションが逆風下にあるが、敢えてその利点を言う

京都大学学長の山極先生と言えば、霊長類の権威で、流石に不勉強な私でもお名前を存じ上げている方だが、直接対面コミュニケーションについて、非常に示唆に富んだインタビュー記事を、Facebookで教えて貰った。 以下は、気になった内容の抜き書き。

 

  • チームは、目的と計画性がセットになってはじめてつくられる。それを可能にしたのは、人間が熱帯雨林に出たことで想像力を持つようになったから。
  • 人間は、牙をつくったり身体を大きくしたりして身体に武器をつくるのではなく、共感力を高めて協力しあうことを始めた。
  • 共感力が想像力を生み、チームワークを可能にしたと言えるかも。
  • 言葉は、人間が五感で感じるものをいったん抽象的にして再現する、非常に効率的でポータブルなもの
  • 目の前で怪我をした人がいれば強く共感するけれど、そばにいない人の苦しみや喜びは想像するのが難しい。そこにはひとつの限界がある
  • 五感のなかで、一番リアリティをもたらすのは視覚と聴覚です。「見る」「聞く」は共有できる感覚
  • おもしろいことに、この触覚や嗅覚、味覚という「共有できないはずの感覚」が、信頼関係をつくる上でもっとも大事なもの

cybozushiki.cybozu.co.jp

 

  • 触覚は触れると同時に触れられてもいますから、非常に共有が難しい。だから、母子もカップルも、肌の触れ合いを長くすればするほど信頼が高まる。それは、「触覚」という本来「共有できない感覚」を一緒に経験しているから
  • チームワークを強める、つまり共感を向ける相手をつくるには、視覚や聴覚ではなく、嗅覚や味覚、触覚をつかって信頼をかたちづくる必要があり
  • 合宿をして一緒に食事をして、一緒にお風呂に入って、身体感覚を共有することはチームワークを非常に高めてくれますよね? つまり我々は、いまだに身体でつながることが一番だと思っている
  • 人間は言葉や文字をつくり、現代ではインターネットやスマートフォンなど、身体は離れていても脳でつながる装置をたくさんつくってしまった。だから、安易に「つながった」と錯覚するけれど、実際には信頼関係は担保できているわけではないという状況が生まれ
  • 脳ではなく、身体でひとつになっている感覚が、チームワークには必要だ
  • 約60万年前に脳の容量は1500ccに達し、人間は150人の群れを形成できるようになりました。この頃から現代に至るまで脳の容量は変わっておらず、今の人間も実は「150人の群れ」のための脳しか持ち合わせていない
  • 150人というのはマジックナンバーと言われていて、人間が記憶できる顔の数なんです。しかも、言葉で覚えているのではなく、過去に身体感覚を共有した人の数。何か困ったときに無条件に相談したり頼みに行ったりできる「社会資本」と呼びますよね。その社会資本となる人の数が150人ぐらいだろうと言われている
  • 150人より大きな規模の社会で暮らさなければいけなくなったから、7万年前にコミュニケーションのツールとして言葉ができたんでしょうね。ただ、言葉によるつながり、脳によるつながりは、信頼関係をつくる上では成功しなかった。だから、今でも身体的なつながりに依らざるを得ない
  • 脳ではつながろうとしているけれど、身体ではうまくつながれていない。友だちに対して、何かこうしっくりこない感覚を持ち続けているのが現代の若者たち
  • 便利な時代にいるからこそ、人とつきあうことがコストになっちゃっている
  • 友だちをつくる時間をコストと考えてはいけないですよね。共感力をつかって信頼関係をつくるには、時間をかけないといけないんです。共感と信頼は時間との係数だから、いくらお金を使っても1分で友だちになるのは無理
  • 僕は「自己実現をする人が成功者」だという考え方は大きな間違いだと思うんですよ。自分だけの目的を持つのではなく、他者と共有する目的を持ちながら、いろんな役割を演じる楽しさを経験したほうがいい
  • 人間がサルや類人猿から受け継いだのは、共感力を高めて協力関係を網の目のように張り巡らせることでしたよね。時間軸を広げることで、あるときは自分が犠牲になることがあっても、長い目で見れば自分も豊かになれる環境を模索できたから、類人猿には住めない環境に出て行けた

 

cybozushiki.cybozu.co.jp

 

人間の集団は、150人がマジックナンバーで、顔と名前が一致する、というのが、ファシリティマネージャーの場合は、大体300人がマジックナンバーだった。 仕事を共にすると、それ位まで、集団サイズを拡張出来ていた、ということなのだろうか。

 

新型コロナ感染拡大で、ワークフロムホームが思わぬ形で普及し、多くの組織体で、「オフィスなんて要らんな」という感触が拡がっているかも知れないけれど、それって本当にそうなのか、何を失うことになるのか、真剣に考える必要があると思う。

 

現代の最先端の会社組織の在り方として、本社を無くしたことで有名なソニックガーデン社でも、半年に1回は、合宿という形で、物理的に集まることを続けているらしい、というのが非常に示唆的だと思う。

kuranuki.sonicgarden.jp

 

Facebookエントリ

TiddlyWiki

 

黒川弘務の正体、というブログエントリ、是非、読んで欲しい

新型コロナ感染拡大の騒ぎの中、抗議活動も出来ないようなタイミングを狙って、 #安倍晋三とその一味 が、汚い手段で自分達の身の安全を守る為に、司法の極めて重要な地位に、「悪の能吏」とも言える黒田弘務という男を着任させようと画策している。

その件について、Twitter上で、1000万を超える抗議のツイートがあっても糠に釘、柳に風と受け流す、恥知らずの与党。

そんな中で、様々な所で引用され、紹介されている「黒川弘務の正体」というブログエントリがある。

nobuyoyagi.blog16.fc2.com

万が一、消されたりしたらいけないので、保存版も。

bit.ly

黒川という人が、どういう手を使って、自民党政権の邪魔者を排除してきたか、そして、その有能な悪者を #安倍晋三とその一派 が、どうやって強引に検事総長の地位に着けようとしてるのか。

これを通してしまったら、日本の司法は、全く政治の腐敗を摘発出来なくなるだろう。 そして日本は、暗黒に包まれることだろう。 使えるものは何でも使って、この自民党の動きを覆さねばなるまい。

 

自宅勤務が長引いて、15.6インチの4Kモバイルディスプレーを買ってみた

以前から、自宅で集中して作業をする際に、MacBookだけだと、画面が1面だけで、作業効率が低いな、と思っていた。 古いiPadを外付けディスプレーに転用するソフトウェアを使って、小さめの外部ディスプレーを付け加えたりしてもみた。 長男が残していった、古い液晶テレビを、FHD(1,920×1,080)のディスプレーとして使ってみるのも試してみた。 しかし、流石にテレビを食卓の上に設置し、食事の度に片付けるのは大袈裟だし、FHDだとちょっと外部ディスプレーとして物足りない。 普段オフィスで使っている、4Kのディスプレーが使いたいのだ。

ということで、モバイル用のサイズで4Kのディスプレーを探して、購入することにした。 

届いて、USB-Type Cのケーブルで接続すると、あっさり繋がって、表示が出来たのだが、流石に、15.6インチで4Kは、やり過ぎだったか。 ちょっと表示が小さすぎる。 そもそも普通の17インチ〜20インチ位のディスプレーが、FHDで1,920×1,080の画素数のところを、4Kだと、3,840x2,160の画素数、つまりそれが4面分なのだから、FHDのディスプレーが、15.6インチの半分の、7.8インチに縮小されたようなものなのだ。

オフィスで普段使っているディスプレーは、大きめの28インチで4Kなので、僕の視力からすると丁度良い位で、非常に快適に作業出来ていたのだけれど、流石に、15.6インチとなると、文字が小さ過ぎる。 デスクトップの文字の表示サイズが、標準で12ポイントになっているところを、最大の16ポイントに拡大してみたが、それでもまだ少し小さい。

一番使用頻度の高い、Chromeブラウザを、表示サイズ150%にしてみたら、かなり快適になった。 4K側に持ってゆくChromeのウィンドウは、今後は、150%に拡大することにしよう。 MacBookのメインディスプレーの方は、今まで通り、100%で快適だ。 ウィンドウの動きに合わせて、こういう調整をするのは少々面倒だが、まあ、段々に慣れて来ることだろう。

本当は、MacBookのメイン画面の上部に、この4Kのディスプレーが浮いて固定されて呉れると、首の左右の動きが不要で、眼球の上下動だけで済むので、一番有難いのだけれど、現状では、それを出来る物理的しつらえが無いし、このモバイルディスプレーには、VESA規格の固定用のネジ穴が空いていないので、そもそもディスプレーアームのようなもので、自分の好きな位置に浮かすことが難しいのだ。

カバンの中に入れて、外に持ち出して作業出来ることを優先して、15.6インチというサイズを選んだのだけれど、どうもちょっと欲張り過ぎた、というか極端過ぎたのかも知れない。 僕の品物選びに、良く有りがちな欠点である。

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MacBookの右側にあるのが4Kのディスプレーで、そのディスプレーの左下の1/4の面積が、1920x1080のFHD画面の情報量なのだから、流石に小さいよ、文字が

 流石に、右側にしょっ中首を曲げていたら、近いうちに腰痛を起こしてしまいそうなので、何とか、上に設置出来ないものか、と思っていた。 そこへ、知り合いが「俺はディスプレーアーム買ったよ」というコメントを呉れたので、それをヒントに、実家の両親の所から戻ってきていた、iPad用スタンドを流用してみたところ、ピッタシであった。

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iPad用にビックカメラで特売800円で買った記憶のあるスタンド、結構質感が高くて、しっかりしている。 しかし、流石に15.6インチのディスプレーを支えるには華奢だから、気を付けて使おう。

本音を言えば、このiPadスタンドの裏側に、耐震ジェルを貼り付けて、固定をしっかりしてしまいたいのだが、そうなると、今の食卓の上に、銀色のスタンドが永続的に鎮座することになって、家族の非難を浴びそうだから、そこまではやらないでおこう。

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買った値段は安かったけれど、結構質感が高くて、しっかりした作りだから、気を付けて使えば長持ちして呉れそう。

 

ジョギングする時に、マスクを着けてみた

今日、ジョギングする際に、普段使っている不織布のマスクを着けて、まずは走ってみた。 しかし、息がし辛く、1,500m程走った所で、諦めて、ポケットに入れておいた、バンダナに切り替えた。

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バンダナを斜めに二つ折りして、昔の強盗みたいなスタイルで覆面して、マスクの代替にしてみた。

まずは緩めに結んで走ってみたところ、1,500mを走った辺りで、汗が出て少し伸びたのか、緩んできたので、一度解いて、再度、少しキツ目に結び直してみたら、残り3,000mを走り切って、整理体操を行っても、緩むことが無かった。 これで十分に安定して使える、と確信出来た。

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横から見ると、本当に、昔の銀行強盗とか、列車強盗の装束のように見えるが、これでかなり安定して動ける。

まあ、強盗連中が仕事の最中にマスクが緩んで素顔を観られてしまったら、指名手配されてしまうわけだから、そう、この装束はかなり動きに対して安定している、ということなのだろう。 感染拡大に目処がついて、マスクが社会的圧力で強制されなくなるまで、当面はこの格好で走ることになるだろう。

 

新型コロナ騒ぎの中、ジョギングする時にはマスク着用が必要なのか

自宅勤務が長く続き、体調を整える為に、毎日のようにジョギングをしている。 夕刻、少し薄暗くなった時間帯に走り始め、軽く6kmほど走って上がる。 自宅の周囲の走り慣れたコースで、時折、通行人やジョガーとすれ違ったりする程度。

そんな状況で、マスクが必要とは思っていなかったのだが、ネット上で、マスクをしていないジョガーを蛇蝎の如く嫌う発言が目についたりして、気になって調べてみると、マラソンランナーでもある、京都大学iPS細胞研究所所長の山中先生が、ジョギング中のマスク着用を勧める発言をしていた。(山中先生の最高記録は、僕のたった1回のマラソン挑戦記録より、8分も速い) 自分が万が一感染していた場合に、周囲にウィルスを撒き散らすことになるから、という、割と単純な趣旨のご発言のようだった。

melos.media

山中先生は、新型コロナについても詳しく調べた上で、突っ込んだ発言を続けておられる方だから、それ相応に尊重せねばなるまい、と思った。

www.covid19-yamanaka.com

とは言うものの、自分が走っている環境は、殆ど人が居なくて、稀にすれ違ったり追い抜いたりする時にも、出来るだけ距離を置いての遭遇になるように気をつけているから、それでもダメなのか、と思って、もう少し調べてみると、マスク不要、という説を公開しているマスメディアサイトも存在していた。 こちらは、広島国際大の感染制御学の佐和章弘教授、山中先生より、更に、感染の専門家である。

主旨としては「必ずしも着ける必要はない。しかし、大きく息をするため、しぶきが周囲に飛ぶ危険性が散歩時より一段階上がるイメージは持ってほしい。単独で走るのが原則。複数人で同じコースを一緒に走るのはやめよう。」ということだった。 

僕自身のジョギングは、大きく息をする程には、ペースを上げず、静かに一汗かく、という程度だから、呼気に混じって唾液が外に飛ぶようなことは、有り得ない。

www.chugoku-np.co.jp

あとは、山中先生も書いておられたような、周囲に対しての、エチケットの問題もあるだろう。 そういった視点まで含めて、最も総合的に考察しておられるブログエントリ(note)を見つけた。八田益之さん、という方の記事だ。 主旨は以下の通り。

 

・感染リスクは「距離×時間×防御壁」の3要素で考えよう

・感染はツバ1滴でも起きる=マスク&手洗いが基本

・汗では感染しないと考えられている(現時点では)

・ただし3密環境では、近くに長時間いても感染

・濃厚接触=「1m以内×15分以上×マスクなし」だから

・外のランニングは「時間」要素だけで普通はセーフ

・「ランニング10m距離あけろ説」は医学的根拠がない

・「マスクして走ろう論」は科学よりもマナーの問題かな?

・人の少ない場所&時間を探すのがベスト

・「運動しないリスク」も考えよう

 

note.com

 

結論として、自分は、多分、今後も、夕方暗くなって人気が少なくなってから、マスク無しでジョギングすることを続けようと思う。 本物のマスクを着けたら、多分、苦しくて、却って危ないと思うので。 とは言うものの、実際に試さずにマスク着用ジョギングを否定するのも何だから、一度、明日は、マスクを着けて走り出して、感触を試してみよう、とは思う。

2020/05/11 追記

静かに、咳やクシャミ無しで、荒い息にならず、ジョギングするだけだったら、水蒸気と二酸化炭素だけの排出で、ウィルスは撒き散らさないんじゃないか、と思っていたら、どうやらそうではないらしい。 静かでも感染のリスクはあるのだな。

bit.ly

 マスクをして走るか、と思っていたら、中国で、マスクをして体育の長距離走して、死んだ子が3名、とか報道されている。 N95マスクして走るって、そりゃ、無茶だろう、とは思う。 自分で試しに走ってみて、不織布マスクですら、酸素不足でクラっとなって諦めた位なんだから・・・

www.yomiuri.co.jp

興行ビジネスを救う試案としての「観客憑依システム」

新型コロナ感染拡大を防ぐ為、3密を避けよ、とのことで、凡ゆる興行ビジネスは壊滅状態である。 このままでは、「人々が会場に集い何かを観る」という形の事業に関わる人々は、窮乏して散逸してしまいかねない。 それは、日本の(そして世界の)文化の崩落に他ならないだろう。 それを助ける為に、現在利用可能な技術を使って、何が出来るか、考えてみた。 名付けて、興行ビジネス用観客憑依システム、である。

 

【 興行ビジネス用観客憑依システム 】

  1. 現存する興行会場の座席に、人間の上半身サイズに近い液晶ディスプレーを縦に設置し、そこに個々の観客の姿を映し出す。
  2. これにより、プレイヤー・演者は、会場にどの程度の観客が入り、どういう反応を見せているかを、生身の人間の時と似たレベルで感じ取る。
  3. 会場内のディスプレーの上部に、8Kカメラと、バイノーラル録音マイクを設置し、会場の動画と、音響を、超高精細で捉えて、個々の観客の自宅に送る。
  4. 8K動画と、バイノーラル音響のデータを送信するには、膨大な帯域が必要となるが、これを、5Gネットワークを利用して賄う。
  5. 観客の自宅では、8Kテレビと、ワイヤレスイヤホンで、会場から送られてきた動画と、高精細音響を、観客に臨場感を持って伝える。
  6. 観客の自宅にも、FHD程度の観客の上半身動画を撮れるカメラと、観客の声を録れる高性能なマイクを設置し、データを会場の液晶ディスプレーに送る。
  7. 会場の液晶ディスプレーで、観客の様子を再生し、その上部左右にスピーカーを設置し観客宅で録った音声を再生することで、観客存在を擬似的に作り出す。
  8. 興行の入場券には、座席番号(=液晶ディスプレーシステムログイン情報)が記載され、それにより観客は自宅から「憑依」を行うことで入場する。
  9. 観客自宅側のシステムは、8Kディスプレーと、高性能ワイヤレスヘッドフォン、カメラ、マイクで、構成され、買取又はレンタルとする。

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椅子の上に、縦長に人間の上半身に類似したサイズのディスプレーを置いて、そこに観客の姿を映す。

バイノーラル録音の音源を、イヤフォンやヘッドフォンで聞いたこと、ありますか? https://youtu.be/qBPt6zzZbVA かなり臨場感があって、これに、高品質な8K動画を加えれば、音楽やスポーツでも、かなりの迫力を再現出来るのではないか、と思っています。

一つの問題としては、ハウリングがあります。 https://bit.ly/2KWlyeE 観客の自宅側では、会場の音が再生されるのは、ヘッドフォン・イヤフォンである、と仮定すれば、会場の動画を画面で見て、会場の音響を聞いて、こちらでも歓声をあげた、としても、ハウリングは起きない筈。

しかし、興行会場側では、多数の「憑依システム」から、スピーカー経由で、数多くの「観客」が各家庭の視聴システムの前で上げる歓声を再生する。 それが、高精度なバイノーラルマイクに入ると、どのような効果になるのか。 実際にやってみないと、分からない部分はあると思われる。 しかし、観客の家庭での再生がヘッドフォン・イヤフォンであるのであれば、ハウリングの悪影響は起きない筈である。

 

上記のシステムを構築する為に必要な機器とネットワークは既に存在している。 それを下記に挙げる。

 

憑依システム本体として、会場で座席に設置するディスプレー(40インチ:27,000円程度〜)

kakaku.com

憑依システムの眼となる8Kカメラ(8Kで、40万円〜50万円)

www.bcnretail.com

バイノーラル録音用マイク(30万円程度)

mimimic.com

会場と観客自宅を結ぶ5G回線

ja.wikipedia.org

観客自宅に設置される8Kディスプレー(20万円〜)

kakaku.com

観客自宅に設置されるワイヤレスイヤフォン(27,800円)マイク兼用

www.apple.com

会場で観客自宅での声援・歓声を再生するスピーカー(8,000円〜)

kakaku.com

 

会場側の憑依システムから、観客自宅側の視聴システムまで、全てを繋ぐシステムが、完全に抜け無く揃っている、とは未だ言い難いが、重要な要素技術はほぼ出揃っていると考えられる。 

又、どの程度の遅延が起きて、どれくらい臨場感を損ねるのか、多数の回線が興行会場に敷設可能なのか、等、解決すべき問題も多数存在するだろう。

しかし、演ずる側(スポーツ、芸能、どちらでも)と、観客側のインタラクションがあってこその興行であり、それを出来る限り活かして場を提供することが、文化の継承・延命を可能ならしめることになるのではないか。

何処かの興行会場で、このシステムのパイロットテストを実施してみたいものである。

 

★ 2020/05/04追記:

このエントリを書いた晩、実際にこのシステムを構築する為に必要な手順を順番に数え上げて行ったら、興行会場で撮影した8K動画を、圧縮して送出する、ソフトウェアが、今の所、存在しない、ということに気づいた。 同じく、受信側の自宅でも、送られてきた8K動画を解凍して画面に映し出すソフトウェアが、今の所、存在していないだろう。 各々の技術的要素は存在するものの、まだ、全体を統合して動かせるところまでは至っていなかったようだ。 至らぬエントリを書いてしまって、お恥ずかしい次第です。 しかし、興行ビジネスを救わねば、という意識は変わらず、それを、8Kに拘らず、出来る限り高精細で、という条件であれば、現在使えるシステムも数多く存在すると思われるので、これを何処かの興行主体で、施行出来たら良いな、と考えています。

 

 

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