月の土地

月の土地って、誰のものなんだろう?

米国には月の土地を売る、と称する会社が10社ほどもあるんだそうだ。 その内の一つ、最も老舗なのが「ルナエンバシー社」。 米国やロシアの政府や国連に書類を提出したが、返事が無かった(黙殺された?)ので、見切り発車で勝手に売り出したんだとか。

ある者が土地の所有権を「売る」ということは、元々その者がその土地の所有権を持っていることが前提だと思うんだが、この会社に一体、そんな権利があるんだろうか?

下記のルナエンバシー社の日本語のサイトを見た限りでは「いかなる政府も、月やその他の天体を専有してはならない」という宇宙条約を「じゃ、企業なら良いのね?」と勝手に解釈しているようだ。 

別に「月協定」というのがあって、月協定は、営利を目的とした宇宙、月、その他天体の開発・利用を禁じているらしいんだが、国連加盟国の内、6カ国しかまだ条約批准していないらしい。 それもルナエンバシー社のサイトに出ている。

なんだか勝手な理屈で、読んでいるうちに厭な気分になってきた。 と同時に、自然界の天体(地球も含む)に対する、所有権って、一体何なんだろう、と考え込まされもする。 月だけでなく、火星や金星、木星の衛星イオの土地も売ってるらしいんだが、もしそれらの天体に生物が居た場合、どうなるんだろう? 

さて、我が地球では、人間が一方的に総ての資源を「所有」しているんだが、他の生物はそれをどう思っていることやら・・・ なんてことまで考えてしまった。

2004/08/17 ふと気付いたのだが、月の裏側と表側(地球から見える側)とでは、多少、重力の具合が違うのではないだろうか? 地球側だと、地球の巨大な引力が物体を月から引き離そうとするし、裏側だと地球の引力が月の引力に重なって、より体重が重くなるのではないだろうか? 別に価格には関心無いが、重力が弱い方が、価値がある、という風に考える人と、強い方が良い、と考える人が居るに違いない。
発売元
Moon Shop http://www.moonshop.com/
URL
http://www.lunarembassy.com/lunar/index2.shtml
価格
月土地所有権付き映画券 http://tochu.tokyo-np.co.jp/00/hou/...
団体名
トリノギモン http://www.tv-asahi.co.jp/ss/19/...
URL
http://www.lunarembassy.jp/moonagg.htm
URL
http://www.lunarembassy.jp/splaw.htm