滝平二郎

切り絵の巨匠。 斎藤隆介とのコンビで出した作品は殆ど皆、大好き。 「ゆき」「立ってみなさい」「ベロ出しチョンマ」「ちょうちん屋のままっこ」「はな咲き山」「八郎」「三コ」等。 主に日教組の機関誌等に連載していた作品が多いので、共産党臭いが、今読んでも爽やかな話が多い。 滝平二郎の切り絵は、そんな斎藤隆介の話に極めて良く似合っていた。 

斎藤隆介の作品、今では絶版になっているものが結構あるような気がする。 旧ソ連の崩壊で「労働者文学」のカテゴリが滅び行くものに分類されたのと同様なんだろうか? 斎藤隆介滝平二郎の作品はそんなものを超えて素晴らしいものだと、少なくとも個人的には思っているのだが。

2009/05/19追記
16日に癌で亡くなられたとのこと。 私の故郷、流山の病院に入院されていたとのこと、記事で知った。 切り絵の単純ながら力強い線から与えられる色々な思いをありがとうございました。 合掌。 ウィキペディア記載


人名
ゆき