飛行船

葉巻型の巨大な飛行船が悠揚と空に漂う図が好きです。 特に、今では殆ど見られない硬式飛行船、つまり悲劇の巨船、ヒンデンブルグ号みたいなのが、大好きです。 墜落しにくいし、ヘリウムを入れれば爆発もしないし、余計な燃料を浪費もしない。 これからの省エネな空の旅にピッタリではないでしょうか? 

又、成層圏にまで飛行船(気球)を上げて、それを人工衛星代わりに通信に利用しよう、という夢を抱いている研究者もいらっしゃるようで、金食い虫のイリジウム計画なんぞより、どれだけ現実的か!と力こぶを入れて応援しています。

2002/11/08、テレビで容積でヒンデンブルグ号の二倍という史上最大の飛行船の計画を見ました。 http://www.okada.de/unchiku/...
ドイツのカーゴリフター社というベンチャー企業 http://www.cargolifter.com/2002/... の製品だそうですが、とにかく凄い雄大な計画です。

CL160という名前のこの貨物運搬用の飛行船は、東京ドームの半分の容積を持ち、160トンの荷物を運搬出来るとのこと。 飛行機と違って、静かに、ピンポイントで荷物を現場まで直接届けられるのが大きな特徴になるでしょうね。

ただ、上記の日本語ページでは、カーゴリフター社は上層部の放漫経営で破綻した、という記載があって、社のウェブでもどうも財政的な話は明確には出てきていないのが気になります。 頑張れ、巨大飛行船の夢!

20040610追記:今日、医者の待合室で「ひこうせん」(福武書店)という絵本を偶然手に取ったのですが、具体的に現代の商用飛行船がどう運用されるのかを丁寧に説明してあって、とても良かった。 アマゾンでは http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/... データはあるけれど、絶版の模様。(ベネッセさん、是非、復刊して下さい。)

2010/07/03追記
糞袋さんからの情報:株式会社日本飛行船が事業を停止し、破産とのこと。 遊覧飛行の客を集めるには拠点が都心から遠すぎたり、一度に搭乗可能な客が少なすぎて遊覧飛行料金が高くなり、それが更に遊覧飛行利用者の伸び悩みを招いた、ということなのか? 誠に残念。 いつの日か再び日本に飛行船を飛翔させる事業が再興せんことを。

ツェッペリンNTの(多分)最後の姿
団体名
ナウシカ飛行船クラブ