録画ネット

簡単に言えばテレビパソコンのハウジングサービス。 自宅にテレビパソコンを設置する代わりに、録画ネットの運営元「有限会社エフエービジョン」に、自分が所有権を買い取ったテレビ録画機能付PCをハウジングし、ブロードバンド接続で動画データをダウンロードし、世界中どこからでも日本のテレビ番組を楽しめる、というアイディア。

カオナシさん http://www.kanshin.com/index.php3?... のKWのコメントで紹介して頂いて、お試しサービスを体験した段階ですが、以前から自分が考えていたテレビの未来形に、一歩近づくサービスだ、と思っています。(カオナシさん、いつも素晴らしい情報をありがとうございます)

さて、それでは日本在住の自分がこのサービスに申し込むか、となると、初期費用が約7~8万円程、毎月の定額支払いが6000円程度、という金額、結構微妙ではある。 多分、今なら録画機能付インターネット接続可能HDD-Video機が、初期費用と同額程度で購入出来そうな気もするし、毎月の定額支払いは、多分、実際のランニングコストより少し高めだろう、という気がするからである。(尤も、電気代、空調代金、TV-PCのメンテナンス、等を全部ひっくるめての話だとすると、案外、妥当な価格なのかも知れない。)

昔、米国でこれと同様のサービスが開始された、という噂をネットで読んだ記憶があったが、録画ネットはビジネスモデル特許を取っているらしいので、米国の方はポシャったんだろうか? とにかく「う~んとコードの長いビデオ」というイメージで考えられるんだろう。 これは実に面白い。

さて、関東近郊の全7チャンネルが視聴(録画)出来るので、例えば7人でチームを組んで録画ネットに参加した場合、HDDの容量40GBが許す限りの長さのオンエアされる全番組を録画出来ることになる。 これは面白いことにならないだろうか?

他に、ここで録画した後、コマーシャル等を綺麗にカットして・・・ということをやるようになると、テレビ局のビジネスモデル自体が崩れる予兆をも感じさせるではないか。

この会社のビジネスモデルでは、本当にキチンと「一人一台」のテレビパソコンを購入することで、著作権等のトラブルを回避しているようだが、本来だったら、テレビパソコンは7台だけで、そのデータを顧客全員がシェア出来れば、電気代、場所代、メンテナンスコストを無駄にすることもなく、本当の意味で安価で便利なサービスになりそうなんだけどな・・・ 別にユーザ(顧客)に無駄金を使わせたからってテレビ局が儲かる訳ではないのだから、その辺りはあまり細かいことを言わないでも良いではないか、という気もする。

ともあれ、テレビ放送業界の地殻変動を予感させるこのビジネスモデル、まだまだ駆け出しの弱小会社のようだが、マスメディアに睨まれて押し潰されるのか、生き残って大を成すのか? 楽しみである。(もしも株を公開するのなら、少し出資してみたい気もする・・・)

このビジネス、日本だけじゃなくて、海外にも同様の仕組みをフランチャイズして展開してゆけば、そのうち世界中のテレビ放送をブロードバンド経由で視聴出来る日も近い。 頑張れ、録画ネット。