少年倶楽部

小学5年生の夏休み、母親が隣町の図書館で分厚い「少年倶楽部復刻版」を何冊か借りてきた。 その夏は庭の柿の木の下に長椅子を出して、何日間も、ひたすら読み耽った。

吉川英治の『神州天馬侠』
佐藤紅緑の『ああ玉杯に花うけて』
山中峯太郎の『敵中横断三百里
平田晋策の『昭和遊撃隊』
等々

子供ながらに古臭いお堅い考え方の奴が多いな、とか思いながら読んでいたように記憶するが、それでもワクワクして次から次へとページを捲り続けた。 やめられなかった。

そもそも、少年倶楽部という雑誌とは? ネット http://homepage2.nifty.com/itsuki_k/... の丸写しだが:
少年倶楽部とは、1914年(大正3年)、現・講談社の前身である大日本雄弁会が創刊した雑誌のこと。1962年(昭和37年)に廃刊になるまで、約50年にわたって出版された少年雑誌である。」

まあ、今となると作品の善し悪しは別としても、漢字が滅茶苦茶に多くて、しかし全部に丁寧に振り仮名が振ってあったので、この夏休みで漢字の読み能力については高校生並になった、と今でも感謝している次第。

なんだか懐かしい。 そろそろ長男もその頃の私と同じ年頃になるんだが、彼にも、そんな集中的な読書体験をどこかで味わって欲しいものだ、と思う。
URL
http://www.kirarabunko.co.jp/list/kokunaib/kurabu.html
URL
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/noma/shozo/s_frm.html