メクリマン・シリーズ

使える英単語を覚える為の、極めて独特かつ効果的な参考書のシリーズ。 著者は富永直久氏。 単語のセレクションが良く、私の経験では、実戦で役に立ったものが多い。

どう独特なのか、というと、ページレイアウトが漫画のコマ割のようになっていて、例えば単語レモンという本だと見開きに52個の日本語が並んでいる。 その語に相応する英単語を頭の中で次々に思い浮かべて行く。 分からなかったら、視線を動かさずに次のページをめくると、同じコマ割で今度は答の英単語が並んでいるので、正解を確認して又即座に元のページへ戻る、という仕組みである。

代表作「単語レモン」だと2,600語が身に付く。 私の場合は、英単語=>日本語の方向で次々と覚えていった。 非常にスピードが出る暗記方法である。 

又、英単語の発音記号と一緒に片仮名で読みが書いてある。 片仮名チックな発音でも構わんから大体の発音を覚えてしまえ、という意図である。 ただしこのフリガナも、文字サイズ等でアクセントや語感を巧く表現してあって、結構役に立つ。

大学時代に危うく英語の単位で卒業と就職を棒に振りそうになった私が、30歳近くになって海外留学出来たのも、この本で対TOEFL単語を詰め込んだお陰、という気がする。 中学時代からこういう本で単語力を養っていたら、随分人生違っただろうな、とも思う。

代表的な本として、
高校~大学向け「単語レモン」http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/...
小中学校向け「CAN英語」http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/...
社会人向け「英語は電車の中で」http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/...
辺りを挙げておきたい。

残念ながら、「英語は電車の中で」以外は手に入り難くなっているようだ。 私自身は手許に一式購入してあるので安心だが、これから入手しようとする方は、よく探すか、復刊ドットコム辺りに頼ってみてはどうだろう。 

片仮名の読みが書いてある点などから、英語の先生達は多分このシリーズを目の敵にすると思う。しかし、私は英語はきれい事じゃない、と思っている。 使える英語の為には、何が何でも或る程度の単語力が必要なのだ。 良書だと思うだけに、最近あまり書店で見かけないのが寂しい。
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