ポケットティッシュ配り

少し大きな駅前や繁華街を歩くと、ポケットティッシュを配っている。 男性に渡すのもあれば、渡さないのもあるようだけれど、大抵は貰える。 水商売のチラシ等は受け取らないけれど、ポケットティッシュだとつい受け取ってしまう。 特に花粉症が発症してからは、ティッシュペーパーを使う機会が増えた。 家には大きな引き出しから溢れる程のポケットティッシュの集積が出来上がっている。

私は(今のところ幸いにして)サラ金にも行かないし、風俗店にも行かないので、今まで貰ったポケットティッシュが私に関して効果を発揮したことは一度も無い、と思う。 どこのポケットティッシュを貰っているか、なんてことも意識したことが無いしね。(試しに、しょっちゅう貰うサラ金の会社の名前を今思い出そうとしたが、思い出せない) しかし、これだけ長い期間、全国各地で盛んに配布されている、ということは、販促効果がある、ということなんだろう。

ポケットティッシュを配布する大抵の業種には、私は好感情を抱いていないので、基本的にはティッシュはどんどん「貰う」。 彼らの販促費を無駄遣いさせて少しでも勢いを殺ぐために。(自分の利益のために、とも言えるけれど) 逆に、自分に利益の無いチラシのみの配布は無視して受け取らない。 読む気が無いし、廃棄するのに更に数秒手間を喰うからね。

一個のコストがどれほどのものなのか、ちょっと調べてみた。 2007/10/22の時点で「ポケットティッシュ配り」で検索すると、12,200件もヒットしてくる。 上位に出てきたサイトを覗いてみると、名入れしたもの(外側のビニール袋に印刷)が、一個が11円程度、名入れ無しのもの(後でビニールの中に紙のチラシを入れる)が、一個4円強、といったところかららしい。(1000個のロット) 極東ブログの記事から孫引きすると、一個の単価は6円程度、とか。

配布バイトは、最大時給1200円程度とか書いてあるので、一時間に最大300個配布出来るとして、一個の配布コストは4円程度。 そうすると、私の手に渡ったポケットティッシュの一個の価格は、配る側からすると10円程度、ということになるようだ。 一時間配布すると300個として3000円の出費、3時間で9000円か。

ちなみに、ニフティのデイリーポータルZにこんな記事も発見。 もう少し深くティッシュ配りの意味を掘り下げて貰っても良かったような気がするけれど。

そういえば、「のだめカンタービレ」の16巻(多分)で、のだめがパリで宣伝活動の為にティッシュ配りして大人気、というのがあったけれど、そういえば海外でティッシュ配りに遭遇したことが無いような気がする。 ポケットティッシュを販促に使うというのは、日本だけの特殊な現象なのだろうか?

今まで実は1パックの中に何枚ティッシュが入っているか数えたことすらなかったのだが、ウェブで検索した範囲では、6枚のものと8枚のものがあるらしい。 お店でお金を出して購入するポケットティッシュは10枚入りが普通らしい。 してみると、ちり紙6枚を包む為に、ビニール包装が使われている訳で、結構地球に優しくないな、これは。 まあ、そもそもビニール包装されたポケットティッシュというもの自体が横着で環境に悪いものなのかも知れないけれど。

昔はトイレで使うのもロールのトイレットペーパーではなくて、四角く切った「ちり紙」だった。 以前は「外出するときには、ちり紙ハンカチをポケットに」と教えられていて、ちり紙を四つ折り位にしてポケットに入れていたような覚えもあるけれど、今ではそんなことする奴は居ないのだろう。

最近ではポケットティッシュを使い切れなくて、中身だけ出して卓上でティッシュペーパー代わりに使用出来るような気の利いた容器も出来ている。(確か我が家にもある) これだと、宣伝部分を全面的に除去出来るので、見た目もすっきりするし、ある意味本当に役に立つ。 最近は外に持ち出す時にも、ポケットティッシュケースを使って、外から宣伝が見えないように(あと、ビニールが破けてばらばらにならないように)している。 ちょっと男らしさに欠けるかもしれないが、まあ、ポケットティッシュとの付き合い方としては、こんなものなのだろう。