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セカンドライフで企業活動が始まっているらしい

ノベルのマーケティングに居た7〜8年前に、友人達と夢想していた世界が現実のものになってきた。 米国に本社のあるリンデンラボ社というところが運営する「SecondLife」というネットワーク上の仮想世界が、既に数十万人のアクティブユーザを掴んで、実世界の通貨と、仮想世界内の通貨「リンデンダラー」の交換も可能となり、仮想世界で実ビジネスが開始されているようなのだ。 ソニートヨタ、日産、アディダスリーボック、そしてロイターが支局を開設。

物理的な肉体の他に仮想世界が金の流れを作り出す、ということが一体何を意味するのか? もしかしてゲームパッド操作で未来のオフィス空間を歩き回るようになり、子供の頃からゲーム育ちの連中が出世し易い世界が出現したりするのだろうか?

僕にとって、これは以前から予想していた事態なのだが、人類はこんな世界で遊んでいる暇があるんだろうか、というのが正直な感想。 仮想世界で生み出されたものは、電子の配列でしかなく、それは現実世界の影のようなものでしかないだろう。 もし上に書いたように、仮想世界にオフィス空間が生み出され、そこで仕事が進むようになったとしても、それは結局オフィス内のコミュニケーション手段の一つとして三次元立体仮想世界を利用している、ということだけのような気がする。

もしかすると、東京や香港、ニューヨーク等の高額なオフィス空間を忌避して、リアル世界の企業がオフィス空間をセカンドライフ内に移転する、なんていう事態が起こって来るのだろうか? テレビゲームで育ったような連中が大勢を占めるようになったら、有り得ないことではないのかも知れないが、極めて限られた画像情報から人情の機微や空気を読み取れるものだろうか? それともそんなものは必要無いような無味乾燥な仕事が大部分になったりするのだろうか。 オフィス空間の専門家であるファシリティマネージャーとしては、強い関心を持たざるを得ない。

今のコンピュータに弱い管理職層が権力を握っている間はそんなことは起こりそうにないが、ノベルに居た頃の夢想がこんなにも早く実現してしまうような今の世界の情勢では、これは本当に有り得ないことでは無い。 近いうちにセカンドライフの会員に加入して、一度実際に体験してみようと思う。