近未来の人工知能の実現に悲観的な学会長老

CNETのサイトで人工知能の第一人者J・マッカーシー氏に聞く--AI研究、半世紀の歴史を振り返るという記事を読んだ。 まだまだ人工知能は発展の初期段階から抜けていないようだ。 Google社の目指すものは来るべき人工知能の降臨に際して、地上のデータ全てをかの神に利用可能な形態に整えておくことなのではないか、と考えていた僕としてはちょっと拍子抜け。 まあ、2045年までにそれが実現したとしても、それは今から39年先だから、そのときには僕は86歳。 そろそろお迎えが来ていても不思議ではない。

真の意味での人工知能の実現を見たいかどうか、という点になると、自分は微妙な感情を抱かざるを得ない。 鉄腕アトム等に描かれる機械と人間の共存よりも、より冷酷な適者生存の理論が目に浮かぶからであるが、逆に、その方向で人類が発展させてきた「情報」が機械に乗り移って無限の未来へと旅立って行かない限りは、地球上の「知恵」の発展はこの星の上で終わってしまうような気がするからだ。

クラークの「地球幼年時代の終わり」の読み過ぎかな。