超高級椅子でも時間が経てば傷むものだ

最近、会社のメインの椅子であるアーロンチェアの中に、段々傷んできているものだあることに気付き始めた。 もう購入してから少なくとも5年以上経過しているだろうから、どこかが傷んでも不思議ではない。 座面はナイロンメッシュなので、殆ど傷むことが無いが、背凭れの部分の後ろにスポンジ質のゴムで出来たサポートパーツがあって、これは比較的傷みが早く来るらしい。 幾つかのアーロンチェアでこの部分の破損を発見した。 業者に連絡して引取り修理を依頼する。

別にこの部分が破損していようが、機能的に大きな問題は起こらないし、言えば利用者本人が全く気付いていない場合もある。 極端な場合では、このバックサポートのパーツが欠落していても気付いていない。 まあ、世間一般での憧れと羨望の的である高級オフィス椅子の頂点であっても、日常的に使っている人達にとってはその程度の認識になってしまうのだろう。

家具什器の補修は、ファシリティマネジメントの仕事分野の中でも、比較的地味で話題になることの少ない部分だが、実際には総務の日常生活、そしてエンドユーザの立場に立てば、直接オフィス生活に関わる部分でもある。 背凭れのように、背中や腰に故障を持たない人は殆ど気にも留めない部分もあるが、時には背中から後ろにひっくり返りそうな、危険な状態の椅子も有り得るので、家具什器の補修はないがしろに出来ない。

一個一個の家具什器の製造元、型番、購入業者、修理連絡先をきちんと管理しておくことはなかなか骨の折れる仕事でもあるが、まあ、2〜3年で機能的な寿命を迎えるPCの維持管理と比べれば、まだ楽な方だ。 その分、必要性を認められない日陰の仕事でもあるのだが。