打ち水の効果は?

今日はかなり陽射しが強いので、家の前面の道路が熱くなって、そこから上がる熱気がこちらへ吹き寄せて来るような気がした。 そこで風呂の残り湯を如雨露に入れて自宅の前面に散布してみた。 相当大きな10リットル位入る如雨露なので、二回散布すると20リットルの水を撒いたことになる。

しかし、それを三度繰り返して、計60リットルの打ち水をしたのだが、道路の表面は直ぐに乾いてくる。 アスファルトだから殆ど染み込まないと思うのだけれど、驚くほど水の蒸散速度が速い。 逆に言えば、水60リットル分の気化熱を道路から奪うことに成功した、とも言える。

以前、東京のオフィスで、同僚に誘われてオフィスビルの屋上に打ち水をしたことがあった。 東京中で一斉に水撒きをすれば、東京の気温が下がる筈、というものだったが、あまり参加者が多くなかったこともあり、さほど大きな効果が出たとは思えなかった。 しかし、こういった夏の日に、各家庭で近隣に風呂の残り湯を撒くことを徹底すれば、相当地表の温度は下がるんじゃなかろうか?

勿論、それが空気中の湿度を押し上げる(潜熱っていうのか?)から、単純に涼しくなる、とは言い切れないが、地表の温度を下げることで相当の快適化が図れるのではないだろうか?

そういえば、昔は散水車なんてものが走り回っていた。 舗装されていない道路が真夏、埃っぽくなるのを防ぐ為に、大きなタンクの水を道路に散布しながら走り回っていたが、さて、それを行って地表の気温を下げる効果と、散水車が消費する燃料、そして放出する熱、どちらが大きいことになるのだろうか? 観念的に言えば、多分、効果はプラスになるように思うのだが、工学的な計算が出来る頭ではないので、何とも言えない。

やはりここは人間が一肌脱いで、自分の近隣に打ち水する習慣を取り戻すことから始めるのが、一番のような気がする。 夕刻になって日が落ちる前に、もう一度水撒きしてこようと思う。

★夕刻1620、流石に気温が下がってきて、更に道路に直射日光が差さなくなったので、水の蒸散が遅くなってきた。 今日は全国的に暑くて、東京都心では31.5度を超えたそうだ。 今年の夏、長女の夏休みの課題で、「打ち水と気温の関係」なんていう自由研究をやってみるのはどうだろう?