好天、当然ながら花粉は多いようだ

朝、皇居の御濠端を歩いていると、初めて、腹を見せて浮いている鯉(多分)を見た。 皇居の御濠には非常に鯉が多いが、死んだ魚が浮いているのを見るのは極めて稀だ。

ふと思ったのだが、魚は死ぬと浮くんだろうか、沈むんだろうか? 工場排水で死んだ魚が「浮いた」というニュースを良く聞くから、死ぬと一旦は浮くのだろう。 で、暫くすると沈んで、水底で他の生物に食べられて土に帰る(水に帰る?)のだろう。

皇居の御濠で滅多に死んだ魚を見ない、というのは、鯉が長命で僕の歩いている間に浮いてこない、ということなのか、それとも鯉が貪食で死んだ仲間を直ぐに食べてしまうのか。

鯨が死ぬと海底に沈み、数年間、海底の生物たちの楽園となって食べ尽くされる、とどこかで読んだことがある。 鯉はそこまで長期に亘って、ということはあるまいが。 人間のように焼かれて即座に僅かな骨に戻ってしまう、というのも寂しいような気がするが、自分の死体が何年もかけてじわじわと様々な小生物に食い尽くされて行く図を想像するのも嫌なものだ。 多分それだから火葬などというものを発明したのだろうけれど。