ムンバイ空港に到着

無事に到着した。 若干、フライトが遅れたようだ。 機中、印度用の入国書類が搭載されていなかったせいで、皆、降機してから用紙を受け取り、必死に書いている。 そりゃ、一刻でも早くホテルに入って休みたいわな。

空港は、マニラに似ていて、割と古びて、薄汚れている。 天井が傷んでいて、ちょっとうらぶれた感じ。
荷物の受け取りコーナーは、フライト毎に表示が無くて、近くに居る空港職員にBA139のバゲージクレームは?と聞かなくてはならなかった。 夜中の1時頃でも、似た時間帯に二機の到着があり、到着フロアはごったがえしている。 多分、時差の関係で、印度へのフライトは深夜になるのが多いのかも知れない。

随分遅い順番で僕の薄紫のトランクが出てきた。 インド人連中は、黒い巨大な布張りの荷物を二つ三つと取り出している。 ニューヨーク〜ロンドンのフライトで、僕のトランクの番号鍵が壊されてしまったので、トランクの鍵は左右の普通の鍵だけ、施錠せずに止めておいた。 これ以上、破壊されてはかなわんから。

トランクを持って出ようとすると、再度、X線でトランクのチェックを行っている。 イギリスで荷物を積んだ時にチェックしている筈なんだが、どうして入国の時にも又やるのだろう? テロ用の武器などの密輸を警戒しているんだろうか? 並んでいると、インド人の係官が「お前はもう行って良い」と言ってくれたので、有難く通り抜けさせて貰った。

到着ロビーに出て、さて、タクシーをどうしよう、と思っていたら、ちゃんとシェラトンホテルから差し回しの車の運転手が待っていた。 凄い人ごみだったので、ほっとした。 

空港のパーキングに物乞いが多い

運転手がトランクを引っ張って駐車場へ向う途中、何人もの子供の物乞いが近寄ってきて、バクシーシだのワンコインだの、ずうっとついてくる。 時々運転手が振り返って何か言うと、ちょっと離れるのだが、又すぐに近寄ってくる。 夜中の1時半頃の話なんだから、ちょっと驚きである。 

大橋正明さんに聞いたら、こういう場面で安易に金を与えると、その人間にとっては大金だったりするので、よくない、とのことだったように記憶している。 で、今回は全く施し無し、ということにした。

この調子では、普通に街に出たりしたら、大変なことになりそうである。 印度の街を歩いてみるのも魅力ありなんだが、どう考えてもインド人には見えないから、凄い勢いで物乞いに取り囲まれそうだ。

ムンバイシェラトン・ホテル

ムンバイシェラトンホテルにチェックインした直後、部屋のブロードバンド接続をしようとしたが、ちょっと設定が悪くて、てこずっているうちに、2時過ぎになってしまった。 やっと接続して、3時頃からメールの送受信が出来るようになり、溜まっていたメールを処理したりしているうちに、朝の5時。 早く寝ないと、明日の13時半にはミーティングがある。

10時半に目覚ましをセットして、寝た。 部屋には時計類が一切ない。 盗まれるからかしらん? シャワーカーテンも無い。 それなのに、石鹸やシャンプー、ボディソープの類が、驚くほど沢山置いてある。 これはどういうことなんだろうか? 見たところ、アメニティキット等は、箱や容器をリサイクルしていて、中身を詰め替えて何度も利用している感じがする。 シャンプーの蓋の部分にも、ちょっと埃がついている辺り、これらの容器も再利用されている可能性がある。

櫛に至っては、表面の仕上げが擦れて剥げている部分がある感じがする。 これも、再利用しているんじゃないかなぁ。 品質は韓国のホテルの櫛よりずっと良いけれども。