分厚いパスポート

朝、ヒースロー空港から飛び立つ前、非常に分厚いパスポートを持ったインド系の男性を見た。 彼のパスポートは、通常の冊子を5〜6冊重ねたものだった。 どうやったらあんなに分厚いパスポートになるんだろう?

日本の場合、一冊のパスポートに通常45ページの入出国スタンプ用のページが付いている。 1ページに6個スタンプを押せるので、出国と入国を考えると国際移動3回で1ページを使う勘定になる。 45ページあれば、135回の国際移動を行うことが出来る。 で、5冊のパスポート冊子を使い切ったとすると、675回の国際移動を行った計算になる。

もしこの男性が僕と同じ10年パスポートの持ち主だとして、今年が10年目だとしたら、年間平均67.5回の移動を行っていることになる。 一週間に一度でも52回にしかならないのだから、それ以上だ。 彼は僕と同じ、ロンドン〜ムンバイのフライトに乗るようだったので、9時間のフライト+5時間の時差ということになる。

毎週、こんな移動を繰り返していたら、どうやって体内時計を正常に保てるのか、不思議だ。 昔、多国籍企業の重役達が、ジェットラグで早死にする傾向にある、という記事をどこかで読んだのだが、この男、外見は普通だけれども、内側は相当なタフガイに違いない。