都市をキャンバスに変える画期的なアイディア、自転車プリンター

Wiredのメルマガに、自転車プリンターというアイディアが出てきた。 自転車にチョークを溶かした溶液を噴射するプリンタを積んで、道路にメッセージを描く、というものだ。
http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/20040902206.html

考えた本人は、反ブッシュの選挙活動にこれを使おうとしたらしいが、警察に逮捕され、自転車は押収されたらしい。 しかし、チョークを溶かしたインクジェットプリンタを使って道路をキャンバスにする、というのは素晴らしいアイディアだと思う。

  1. 自転車ではなく、手押し車のようなものを使えば、大量のインクを搭載した、より高性能なプリンタを使うことも可能になる
  2. 折り返した移動のデータを車輪の回転から取り込めるようになれば、搭載車の幅や、プリンタの幅に制限されることなく、大規模なアートワークを描くことも可能になる
  3. 水溶性のチョークを使うということで、法令的に罰則から逃れることが出来れば、テンポラリーのアートとして、広告媒体として、道路や歩道が利用可能になり、新たな分野が開ける(かも)
  4. 乾燥したチョークの粉が都市で舞い散って、新たな粉塵公害の源となり、非難が巻き起こって、新たな害の少ない街路マーキング用のインクが開発されるであろう
  5. そのうち、超高速で街路プリント出来るシステムが開発されて、自動車の下面に装着され、街路宣伝車が走り回った跡には、宣伝メッセージがでかでかと描かれるようになってしまったら、道路上に描かれた交通サインと区分がし難くなって困るだろう

なんてことを考えてしまった。

いずれにせよ、この自転車プリンターの開発者が、どの程度の、どんな精度でプリント出来るものを創り上げていたのか、是非、警察から現物が返還されたら、ネット上に公開して貰いたいものだ。