「死の壁」を読了

忘れ物をして平塚まで引き返したのを利用して、養老孟司の「死の壁」を読了した。 長男が読みたがっている、と昨夜家内から言われていたので、早めに廻してやろうと思ったこともあったのだが、面白く、ぐいぐいと引き込まれるように読んでしまった。

養老孟司は人間の意識そのものは固定したものではなく、物理的な肉体に引きずられてどんどん変わり行くものだ、と主張する。 肉体から外部化された情報こそが変わらないものなのだ、と。 そういわれれば勿論その通りで、変わり行く自分に対する諦めの念を持っていた日本人と比較し、近代的自我を想定した西洋人の思考の問題点を指摘している。

こうしてみると、僕の関心空間キーワード「ネット墓守」は邪道な考えなのかも、とか思い始めてしまったりして。