朝のライナーに子供連れの一家が・・・

朝、いつもの6:41発の湘南ライナーの列に並んだ時、前の方であどけない男の子の声がした。 うわ、今日は子供連れが乗ってくるらしい。 当然、子供は喋る、周りの眠たい大人たちの思惑なんぞ配慮の外だ。 何とかして少しでも子供から離れた席に座らないと、昨夜計算していた車中での睡眠時間50分がフイになってしまう。 

とは言っても、皆考えることはまったく同一だったと見えて、爺ちゃん婆ちゃん母ちゃんに餓鬼、という四人組み(ご丁寧に席を回転させてボックス席にしている)の周りには空白が出来ていた。 列に並んだのが最後の方の僕は、当然のことながらそのうるさい区域に座らざるを得ない羽目になった。

一瞬、子供連れは楽に座りたけりゃグリーン車にでも乗れよな、と心の中で毒づきかけたが、ま、仕方無い。 料金を払っている以上、彼らも乗客だし、朝のライナーで静かに睡眠を取れる、という目算を立てる大人も、それはそれで勝手な目論見なんだから。 大人の中には自分の隣の席に荷物を置いて他の人に座らせないようにするような、下劣な人種もそうとう高率で混じっているんだから。 そんな姑息な卑怯者と比べたら、一家団欒で御握りを広げて食べ始めるなんざ、まだマシな風景だろう。

だから、今、こうして睡眠を諦めて、日記を書き出した、というわけだ。 しかし、もしもこういう行動パターンが一般化すると、睡眠時間確保が難しくなる。 毎朝500円という支出に耐えてライナーに乗るのは、段々弱る体力をカバーする為に少しでも車中で楽な姿勢を取って睡眠を確保する為なのだから、頻繁に睡眠を邪魔されるようになったら何らか対抗手段を考えなければなるまい。

と、ここまで考えた時、鞄の中に出張の際の外資系の飛行機の中で貰った耳栓が入っているかも知れないことに思い至った。 そういえばこういうこともあろうかと、鞄の中に半年以上も入れたままだったような記憶がある。 探してみて、もし見つかったら、眠ることにしよう。 僕が降りるのは終着駅の東京だから、寝過ごす心配も無い訳だしな。

★鞄の中を捜したが、結局、耳栓は出てこなかった。 どうやら二週間前に鞄の中身の整理をした時、旅行用セットとして別の鞄に移してしまったらしい。 今まで無駄に鞄の錘として(軽いけど)持ち運んでいて、いざ役に立つ、という場面の寸前で出してしまう辺り、まさに「マーフィーの法則」を地で行くような出来事ではないだろうか? 結構、僕の場合、こういう不運も多いんだよなぁ。 多分、行動パターンが不運を呼ぶようなパターンに形作られてしまっているんだろう。

★不運という見地からすると、家内は「幸運」の運び手のようにも思える。 僕の方が色々雑学もあって物知りのように思うのだけれど、彼女が司った家庭内の意思決定は、大抵巧くいっているように思えるし、僕が進めた意思決定は大抵どこかで躓くような気が・・・ 要するに僕が頭でっかちなんだろうか。