長男の買物に付き合って難儀する

長男が塾の算数のクラス分けで今までより一つ上の級に入り、その褒美として以前から希望していた、鞄を買ってやることになった。 ただし、その鞄の選択条件が、ちょっと珍しいものだった。

  1. B4サイズのテキストが横に入ること
  2. 背中に背負えるタイプであること
  3. 背負っている時も横長形であること

家内が、平塚では見つからないから、藤沢の東急ハンズまで見に行こうと思う、というのでつきあってやることにした。

そもそも、僕が鞄好きで、色々な形の鞄やデイパックを持っているので、長男もそのうちの二つを使い分けていたのだが、彼は縦長にA4を入れるそういったタイプよりも、横長のものが欲しいらしい。 多分、複数の科目のテキストやノートを、背表紙で簡単に見分けられる、ということなのだろう。

しかし、彼の条件である「横長で背中に背負える」というのは見つからなかった。 ハンズ、イトーヨーカ堂、マルイ、大型スポーツ店と見て廻ったが、全然ない。 ハンズに一つ、素敵なのがあったのだが、ちょっと小さすぎた。

結局、平塚に引き返して、駅ビル「ラスカ」の中で二箇所、他の店を二箇所当たった。 この最後のトライで、滝口鞄店を覗いた僕がまさに長男の要求に合致する鞄を発見し、やっと購入することが出来た。 家族4人で藤沢まで出掛けて、結局平塚市内で発見というのも皮肉な話だ。

長男が欲しがっていたような鞄は、スクールバッグと呼ばれているらしく、毎年4月くらいに入荷する、と最後から二軒目の店で言われたところをみると、どうやらこれは東急ハンズのような洒落た店ではなく、地方の学校等に密着した店でないと置いてないように思える。 おまけに売れ行きが良くて、店舗の効率の高い店だと、4月頃、子供たちが通学用の鞄を買う時期以外は、置いてないのかも。

滝口鞄店は毎年平塚の七夕飾りコンテストで最優秀賞を獲得することで平塚では有名な店だが、ここにスクールバッグがあったということは、ここの店舗内商品回転率が低い、ということなんだろうか? だとすると、どうやってあの豪華な七夕飾りを毎年製作する費用を捻出出来ているんだろう? などと余計な心配をしてしまった。