経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか

関心空間で読んだダグラス・ラミスのキーワードに惹かれて、アマゾンで購入した「経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか」を、ようやく読了した。 素晴らしい本であった、と思う。 雲衣さんは理想論だ、と批判的だったが。

感じとして、ミヒャエル・エンデがモモを書かないで学者になったら書いたような本、と感じた。 エンデと良く似た考え方が出てきたりしたようにも思えた。 

「人間が「生きている」時間。 あるいは別の言い方でいうと、お金の交換と無縁な時間。 金を儲けている時間でもないし、買い物の時間でもない。 お金と関係のないこの貴重な時間は、今の社会のなかでとても不足しています。」

実に良い言葉ではないか。 不足した時間は、きっと灰色の男達の葉巻になって煙と消えてしまったに違いない。 僕らは自分たちの時間を取り戻す運動を開始しなくてはなるまい。