「グッドラック 戦闘妖精・雪風」を堪能する

先週、プリンセス・プラスティック・シリーズを購入した際、書棚で見かけてついでに購入した「グッドラック 戦闘妖精・雪風」を読み始めたら、凄い重厚な内容で、すっかり惹き込まれてしまった。 往復の電車で寝ずに読んでいる。 これでは確かに疲労が溜まるのも無理はない。

638ページもある分厚い書籍なのだが、段々残りページが少なくなってゆくのが名残惜しい気がする程、面白い。 関心空間で絶賛するKWが幾つか立てられていたので気になっていたのだが、まさに噂に違わぬ出来栄えだ。 自分の心の中での声の調子が、主人公の深井零大尉と少し似て来ているような感じがする位、感情移入している。

元から結構、こういった軍隊物は好きで、ハインラインの「宇宙の戦士」なんかにも非常に惹かれた。 自分でも危険な性向だと思うが、明らかにそういうタイプの組織やその物語を感じると、ジンと感動してしまうのだから、これは仕方ない。 昔、竹中工務店で防災訓練の為の映画上映中に、涙がこみ上げて、誤魔化すのに苦労した、というある種変態的な感性の持ち主だから。

朝は結構疲れていたのだが、それでも平塚〜東京を眠らずに読み続け、帰りの電車でも、気がつくと茅ヶ崎に着いている、という状況だった。 疲労困憊しても、興味のある本だと眠くならない、というのは若い頃の特徴だったが、それが今でも通用するのは、良いことなのやら、悪いことなのやら、良く分らない。 まだある程度の集中力・体力が残っている、ということだと解釈すれば、悪いことではないが、仕事以外のことに相変わらず精力を費やす、おかしなサラリーマンのまま、という訳でもある。