トルコ三大文明展で衝撃

大雨の中、東京都美術館で開催中のトルコ三大文明展を観に行った。 早朝だが、結構混んでいる。 ヒッタイト帝国、ビザンツ帝国オスマン・トルコ帝国の三時代に関する展示だったが、最も衝撃を受けたのがヒッタイト時代の粘土板に刻まれた楔形文字だった。

子供の頃から何度か楔形文字を目にしていた筈だが、今回見た物は異様に細かい文字だった。 正直言って、こんな細かい文字が読めるとは信じられない程で、縦か横か、そう大してバリエーションの無い(ように見える)楔形の刻み目が、つややかな粘土板の上にビッシリと拡がっている。

その上、粘土板というのが、4000年経っているのに、どうしてまだ読める程の細かさで文字を残していられるのか、分らない。 もしかすると、粘土が湿っている時にスタイラスで刻み目を付けて、それを焼結したんだろうか? 何となく「粘土板は天日干し」と思っていたんだが、今度、是非、詳細を調べてみなくてはなるまい。

家内に感想を聞いたら、やはり彼女も楔形文字が一番印象的だった、とのこと。 長男は単に様々な武器等を見て楽しんでいただけらしいが、段々歳を取ってくると、違う視点を得るようになるらしい。